今朝も爽やかな気分で・・・。
ラジオから聞こえる気象予報士の言葉は「春から冬へ逆戻り」の連発。地元横浜も昨日との気温差が-10度とのこと。今朝の気温が9度だそうだ。えっ、昨日は19度もあったのかい?そう言えば暑かったなぁ~と能天気な爺さんが呟いてしまったのは、起床時刻・4時の出来事。
ラジオ深夜便「こころの時代」は、昨年世界一の称号を戴かれた、視覚障害者ピアニスト・辻井伸行氏のお母様へのインタビューの放送だった。テレビと違うのは容姿が見えないので「声で」判断するところかな?声色の艶と温もりが感じ取れた。当然ながら爺の主観ではあるが、当たっている確信する。
我が子が全盲であることが判明した時点での「親の苦労」は推し量れない。途中で父親としてのコメントが流れた。その当時はどんな用件があっても外泊せずに真夜中でも帰宅したという。理由がわかった。母子心中(自殺)が心配だったから、とのこと。その言葉に胸が痛くなった。しかしながら、その後持ち前の明るさで息子と接している妻を確認できるようになってホッとした、との談。妻と子どもに対する家長としての責任の大きさを痛感。
現職時代に、障害児を抱えて悩む母親の苦悩を聞いたことがあった。姑から嫁の責任だと詰られ、辛くなって夫に話すと「産んだ本人が面倒を看ろ」とダメ押しをされ、子どもと一緒に死を考えた、と。そんな保護者を校長室で慰め、励ましたこともあったが校長の言葉には辻井氏の母親のような力強さは無かった。今日の辻井夫人の「お声」をお聴きしていると「明るさと強さ」が感じられた。子育て相談(正式な名称は不明)コーナーをインターネットサイトで開設され相談活動を始められたそうだ。「一緒に頑張りましょう」と言えるだけですが・・・・と控えめながらの応え方にも逞しさも感じ取れた。相談者が元気になられるだろう、とこちらも嬉々とした心情にさせてもらった。
だから爽やかな朝なのです。
寒さが戻ったそうですが、負けずに元気に頑張りましょう。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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