2010/02/27

明日は「禊ぎを受ける」講演です!

   ~自らの「子育て」の評価?~
 年間に数多くの講演を消化する稼業に馴染みつつある老後の人生である。
 定年退職したら・・・と、定年制度下で仕事をしていれば、業務に閉塞感や行き詰まりを覚えると誰でもが描くストレス解消のためのささやかな空想でもある。早く退職して自由な時間になりたいモノだ、と溜息をついたことが今となれば懐かしい。いざ、退職してみると「異次元の世界」で、正しく「個の世界」いや「孤(独)の世界」になってしまう。誰一人として同じコンベアーに乗っていないからである。相談しようも「同行」者がいないのである。後輩諸兄よ、(想定できないだろうが)自らの「将来設計」はじっくり立てておくべきであることをここに忠告しておこう(そんな仰々しいことでもないか!)。
 さて、小生の老後生活の今。
 講演稼業に身を落として(笑)いながら、偉そうに人生を語る自分に時として疑ってしまう。まして、「子育て」に関わって話題提供をするような講演では最たる猜疑心が湧き上がってくる。県外の全く知らない人たちが聴講者であることを「逃げ道」にして真髄に迫るのであるから、その無責任さは明白である。
 明日は千葉県八街市での講演である。
 「地域と学校の協働で子ども達を育てよう」という演題を戴いている。小学校の体育館を会場にして小学校区社会福祉協議会主催の「地域福祉フォーラム」に出講することになっている。
 物事に殆ど「気後れする」性格ではない小生である。このことは、知る人ぞ知る事実。この性分は子どもの頃からである。治る余地は全くない。付ける薬も飲む薬もない。そんな小生が、講演当日一日前から「人知れず。。(笑)」躊躇しているのであるから可笑しい。それもその筈・・・。講演を依頼されたご当地は、長女の嫁ぎ先(婿の実家)がある学区なのである。長女を嫁がせて10年以上経っている。地域に馴染んできたことは長女の言動で感知している。裏を返せば周囲の地域住民の一員として生活が根付いていると言うことである。言及すれば、長女自身が二人の子供達の「子育て」を地域の中で行っていることである。更に深く追究すれば、我々の「子育て」の延長線にいる長女の生活ぶりは、嫁ぎ先親類縁者には当然として、既に地域には評価という認知活動が日常的に展開されているという事ではないか。考えてみただけでもゾッとする(笑)。
 偉そうな事が言えないのは納得済みである。それ以上に、この種の講演会で引用する「育てように子は育つ」という決め手の刃が、明日はこちらに向かって飛んでくるということになる。今更の反省では明日は乗り切れない。そんな禊ぎを明日は受けることになる。心清めて登壇して参ります。

追記:掲載した新聞記事は「子育ての基本姿勢」として重要な資料です。敬愛する 埼玉県三郷市で工務店を経営なさっている 白川好光氏が最近執筆された新聞記事です。じっくりお読み下さい。

『心ぽかぽか』ニュース(4)~特集~







 
  ~ほぼ毎日のようにスクラップ~
 『心ぽかぽか』ニュースを拾い始めて・・・。
 新聞記者って、世の中の悪い記事しか書かないのかね・・と訝しがった我が情けなくなるほど『ぽかぽか』する記事が飛び込んできます。問題は新聞記者さん達ではなく、「我」の側の問題でした。恥じ入りながら今日は特集で複数をご披露します。
 ハンディに向かって頑張り抜く方々の記事には、『ぽかぽか』するより、「しっかりしろよ、健常者」と檄を入れられている気分にもなります。そんな朝です。皆さんはどんな朝をお迎えでしょうか?後2日かで今年の12分の2が過ぎますよ。
 ニュースにはなりませんが、毎日が自分との闘いで過ごせる幸せを感じたいモノですね。



2010/02/26

二日間で「一つの業務」

   ~ボトムアップ・トップダウン~
 この二つの表現は『経営理念』として良く目にしたり耳にしたりする表現でしょう?
 実は小生の現役時代。「角田校長先生は、トップダウン方式ですよね」と、殆どの同業者に決めつけられました(笑)。「そんな凄腕でもないのに・・」、と自分を知る自分だけが、丸で窮地に追い込まれたかのような思いに駆られたものです。しかし、その裏で(表かな?)更に抵抗したのです。「この二つの理念は、使い分けるところに意義がある」、って!!
 読者の皆さんにその現実例をお示ししましょう。
 昨日訪れた小学校は、「ボトムアップ」理念の具体化が現実となりました。 一人の教師が11月のある日、愛知県のある研修会場で講師である小生と出遭いました。(いいえ、出会わされました)。任務としての出席を余儀なくされての参加ですから、仕方ありません。聞くとは無しに聴いていたその教師は講師の言葉に脳天を蹴飛ばされたそうです。今まで悶々として前進しない任務への苛立ちが、雨上がりの晴れ間のような明るさに変わったと語りました。「これだ!」「この人だ!!」との閃きもそのままに日を過ごしながら、会場で手にしたレジュメの用紙の中から「講師紹介」のコーナーから講師のHPの存在を知りました。そして、何気なく見つけた「スケジュール」のページ。確かに、出席した会場名もカレンダーにありました。ふと、講師が主宰するセミナーがあることに目が行きました。しかも、任務の最中にある課題についての実践発表もあるではないか。心逸る気持ちで申し込みもせず会場を訪れました。会場は県外にあります。県外からの参加者に主催者もうろたえました。その会場に小生が入室して、「先生は、・・・・・でお会いした・・・」と言葉を交わすことが出来ました。飛び込みの参加の理由は「参加者自己紹介」の時間に判明しました。講師であった小生には青天の霹靂。しかし、講師冥利に尽きる参加でした。意気に感じた能天気爺さん(小生)は、「先生の学校で英語の授業をやりましょうか」と話を切り出しました。
 その教師が学校でどんな位置にあるか知る由もありません。
 しかし、もし、この申し出が実現できるようであれば「学校長の経営手腕」が素晴らしい。これが、「人育て」の小生の決まり切った『仮説』なのです。メールの送受信を重ねながらも、小生は期待半分ハズレ半分で「サイコロの目の展開」を待っていました。日に日に現実化しているメールの内容に、お会いしたことのない「経営者」の手腕を想像していました。
 そして昨日、学校訪問が現実となりました。
 学校長の「経営手腕」を垣間見ました。
 講師の話に耳を傾け、そして講師が主宰するセミナーにまで飛び入り参加した部下である教師を見事に「大舞台」の主役に祭りあげられました。午後1時過ぎから4時半までの長時間をその教師の独り舞台として立派に任を果たさせておられました。
 前段は、教師の自発的な言動を見守り、認めながら業務に勢いを付けさせることにあります。これこそが「ボトムアップ」理念なのです。そして、後段の、「一つの学校行事」として位置づける決断を下すことが「トップダウン」であると確信したのです。つまり、使い分けをして一つの行事(事業)を創出することがリーダーとして重要な才能だろうと考えています。
 今日は、その教師は講師が指導している小学校の現場見学をするために茅ヶ崎市まで小生について来ました。その派遣も「校長の裁量」での出張命令だと知りました。
 用務を終えて帰路に着く教師をJR茅ヶ崎駅で見送りました。この教師の学校がどんな展開をしていくのか大変興味があります。無理をせず、「あせらず・あわてず・あきらめず」に学校経営が展開していくだろうと期待しているところです。二日間の「講師としてのアフターサービス事業」が充実感の付録と共に無事終了です。

2010/02/25

衝撃的なメールで今日の出発・・・。

  ~どこへ行ったの?あの熱気は~
 当方は「夜・9時」は閉園の営業です。開園時刻は「その日任せ」の気まぐれ時間です。今朝は2時50分には開園してしまっています。なぜならば、この園長、今日は8時半頃には外出する予定だからです。愛知県春日井市に出向することになっているのです。変わりモンの園長は、「請われる」と有頂天になってしまう性分なのです。時として自らが「請われる」ような仕掛けまでしてしまうのですから理解されない性格として誤解を招くこともあるのですから始末悪いですね。失敗の多い人生の特徴(笑)。
 初めての著書『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)の編集担当者が、拙著に付ける帯の表現に「角田ワールド」なる表現をされました。当初は意に関せず放置状態でした。現職を辞する記念としての著書になったこともあって、その後はその本と一緒に「講演旅行」に出向くことが多くなりました。ワールドという言葉には無縁な凡人には別世界の言語でした。所々で講師紹介の表現に「角田ワールドに浸る」というフレーズが目に付くようになり耳にすることも多くなりました。
 「そうか!!」と気づいたのは、大それた表現と理解しようとした誤解に気が付きました。勝手気ままな世界?それがワールドなんだ、と。角田ワールドと言うのはそんな程度なんだ!と。
 かくして、偉そうに聞こえたり見えたりするでしょうが、「角田ワールド」が独り歩きをすることになってしまいました。園長1名だけで経営する極小・企業は、文字通り「一人歩き」をしているのだとご理解いただいて受け入れてください。
 さて、その園長には余りにも衝撃の大き過ぎるメールを受信してしまいました。
 「角田先生のご助言・ご指導をお願いします」という最後の文章に、キーボードを叩こうとする指が思うように動いてくれませんでした。校長職の苦悩を察知したからです。能天気に見える(?)当方でも、現職の校長時代には「辞めたい」と何十回考えたことでしょうか。ホントですよ。悩みの根源には個人差もあり、助言は難しいですよ。人生相談とは異質ですからね。大したコメントもアドバイスも出来ないままのメール送信で今朝の段階は終わっています。情熱的に校長職に向かい合っていた人物だけに、こちらの気分も穏やかではありません。
 そんな朝です。しかし、今日も大事な仕事が待っています。当方が出向くのを待ってくれている(筈?)の先生もいます。授業を待っている子供達もいます。一旦、この「辛い衝撃」は、この狭い書斎に置いて、出発することにします。行ってまいりま~す。

2010/02/24

新・歩禅記(7)

   ~リュック背負った老夫婦~
 時々こんな光景を目にしませんか?
 そんな風に映るんだろうねぇ~と笑いながらの出で立ち。今日の歩禅コースは、鶴嶺八幡宮前にあるスーパーへの「食料の買い出し」のために選定です。夫が県外への泊を伴う出向が続くと妻は独りでの食事となる。そんな時にはどんな食事をしているのだろうか。明日は一泊で愛知県春日井市に出向く予定にはなってはいるのですが、恐らく冷蔵庫の「貯え」が底をついたのかも知れませんね。しかも、妻の要望は「午前中の歩禅」です。魂胆はご想像下さい。
 往復1時間(コース)の歩禅は、折り返し地点(スーパー)からはリュックに荷物を背負って歩くことになりました。夫の背の荷物の重さは妻の二分の一程度。それでも「重~い」と思う。妻は言う、「赤ん坊はもっと重かったですよ」と。負んぶに抱っこ。そう言えば妻のそんな光景を思い出すのも懐かしい。母親って強いんですよね。それに引き替え、夫(父親)の不甲斐なさは!!正しくその体たらくを証明しているような、このパターンの歩禅となりました。
 早い昼食にして早く片付けを済ませて・・・妻は忙しそう。
 テレビ観戦に頭の中を切り替えた妻の午前歩禅の魂胆は、もうお分かりになりましたでしょう。そうです!妻の想いは遠くバンクーバーに飛んでいるのでした(笑)。
 日本人選手から見事な結果が出たのでしょうか。階下から妻の歓声が聞こえました。急いで降りてみると浅田真央選手のきれいな演技がリプレーされていました。平和な爺婆の午後のひと時。
 明日は、小学生を相手に「英語の授業」をすることになっています。日本人選手の闘志に負けないように、「孫達を相手に」する気分で楽しい英語の授業を展開してまいりましょう。報告は後日です。
 

2010/02/23

新・歩禅記(6)



   ~温かい南風に誘われて~
 気になっていた小出川沿いの「河津桜」堤にやっと出向くことが出来ました。2月14日頃からが見頃になると立て看板で知っていたので時の流れに焦りと諦めが募っていました。午後一番で床屋に行きました。自転車で行ったのですが吹く風に冷たさがなかったので帰宅して妻を誘いました。
 休日ではないので観楼客も少なくじっくりと観賞できました。
 遠くから見ると「散る寸前」とも思えたのですが、近づいて見るとまだまだ十分堪能できる咲き具合でした。地域の方々のボランティアで育てられた桜の木々も年々立派に生長してこんな立派な桜並木になっています。今年も楽しい時間を有難うございました。
 歩禅のコースは、この桜並木を過ぎて隣町に入ります。
 写真最上段は、「圏央道・西久保ジャンクション」の工事現場です。寒川町側から見ると進捗状況が明確です。この高速道路は、この地から北に向かって東名高速道・中央高速道と合流して、埼玉県から茨城県、そして千葉県とを結ぶ関東・圏央道となるのだそうです。
 「これが開通して、茨城(長男宅)~千葉(長女宅)へ通じる頃にはもう死んでるよなぁ~」と冗談を言いながら今日も歩いて来ました。温かい午後の陽ざしのお陰で快適な歩禅となりました。(9000歩)


『心ぽかぽか』ニュース(3)

   ~将来の大相撲「横綱」を目指せ~
 体格が良ければ出来る?力が強ければ人助けも容易?
 そんなことはありませんよね。小柄で力が無くても「人助け」が出来る人だっているんじゃないですか?どうですか、皆さん。「今の若いモンは!!」と批判的に言われた若き日々の記憶を辿っています。私だって若い頃があったんですよ!(笑)
 いつの代も時代もその変遷には「若い奴らが何を考えているか理解出来ん!」等の愚痴や不満は付き物なんですね。加齢すればするほどに、心しましょう!
 日本大相撲協会も長い歴史の流れの中で、昨今は「今の相撲界は・・・」との悪評を被って、時代(価値観)の急変に立ち往生しているのかも知れませんね。この高校生が人助けをしたというキャリアで「相撲取り」としての将来が確約されるわけではないでしょう。しかし、「心の錦」には青春の日々のこの行動が煌めくことだろうと信じています。こんな素敵な高校生もいましたよ。嬉しくなるニュースですね。そろそろ心ウキウキするような「ぽかぽか春」もやって来ることでしょう。

2月も「あと1週間」ですね。

   ~育てたように子は育つ~
 子育て講演会に招請されることが多くなった。
 3人のわが子達の「子育て」は無意識に、いや無我夢中で、いいえ遮二無二の状態でごり押しをして生きてきた「一対の親」(=我々老夫婦)にしてみると公務として講演を依頼されたから応じなければならない立場とは申せ、一つも示範できるような内容など現存しない。
 校長職経験者だからのご要請なのだろうか?しかし、現職から遠ざかることもう6年が流れ、そろそろ錆も目立つようになっている。「子育て」に関わる講演や講座への出講依頼を受ける度に、反省を前面に出しながら「子育て」と人間生活の営みの変遷を深く考えることが多くなった。
 親を選べない子供達。
 このキャッチフレーズに触れると「一対の親」としては気が重くなる。他人の親は、時として憧れにも似た羨望の眼差しで実の両親と対照してしまうのは「子ども」としての特権なのだろうが、辛く厳しい評価であることは間違いない。我が家でもそんな時代があった(今もあるかも知れない)。
 親を選べない子供達も、現実的には親と呼びながら親の庇護を受けて成長するモノである。小生は、巣立って行ったわが子達が、それぞれの地でそれぞれのリズムを創り出しながら「新しい所帯」生活が展開されるようになった頃から、「(一対の親)二人で歩く」ことを提唱した。横を歩く伴侶との対話が主たる目的であった。立派な言葉は要らない。本音で「過去を庇い合う」奇妙な時間でもある。つまり、「こんなことも、あんなことも・・・」と子育てに夢中だった日々の反省事項を回顧する対話の時間である。しかし、反省は出来るが修復は出来ない。父親として、母親として「独りで」そんな内容をふり返ると落ち込んでしまう。しかし、二人人生ならその落ち込み度合いも「はんぶんこ」にすることが出来る。
 「歩禅」という造語の原点がそこにある。
 全国で沢山の講演をさせていただくが、我が子が地域住民として生活しているご当地に出向いて「子育て」に関して話題提供をするのは、実は今回が初めてである(写真版・フォーラム)。身の引き締まる思いでお引き受けしたモノの、月末(2月28日)の当日が1週間後に迫っても来ると心中穏やかではない状態である。嘘はつけない。なぜならば、そこには「育てたように育った」我が子が実物大で生きているからである。
 これも「生きている親」としての通過儀礼か?
 そんな開き直りを後押しさせる気分で、今朝はこのブログでご紹介することに意を決した。立派な子育ても出来なかった親なので偉そうなことは言えないが、懸命に生きている我が子へのエールになれば、と心奮い立たせている凡庸な父親のぼやきをご紹介したことをご理解いただきたい。

2010/02/22

感動の鳥取・岩美町から帰りました。


   ~「学力向上」への新鮮な取り組み~
 2月20日に鳥取県岩美町へ出講しました。
 「なぜ、小生が招かれたのか?」自問しても自答は出来ないままご当地に到着しました。宿泊ホテルでは寒さを感じなかったのですが、講演会場である町の中央公民館の講堂は「底冷え」を感じる寒さでした。町教委からの学力向上に関するプレゼンテーションを聴講される町民の方々や町内の小・中学校に勤務する教員の皆さんと一緒に聴きながら考えました。こんな寒い環境で、この時間の後90分間も「聴くだけ」の時間は拷問だよなぁ、と。動員された町内の皆さんに深い同情心が込み上げてきてしまいました。要請をお受けしたからには、「30分で終わる」なんて出来るわけもなく、葛藤の中で演壇に上がりました。
 用意していった「3本の柱」で、時間だけその任を果たして降壇しました。熱心に傾聴いただいた皆さんにはただただ感謝の気持ち一杯で会場を一足先に離れました。
 控え室で寺西教育長と懇談できました。小生は教育長なる大役とは無縁な小者ですから、遠大なる教育行政など語れるわけはありませんが、校長として体験した小さな実践の裏付けになる熱い「講話」に触れることが出来たのは「至福の時間」となりました。更に感激したのは、教育長としての単なる熱意ではなく、筋道の通った「いわみの子」育成への果てしない「夢とロマン」が語られた事でした(写真上段)。久しぶりに素敵な「教育に携わる施政者」に出遭ったと実感できました。
 「町ぐるみ」運動の成果は語る由も無く立派なモノでした。
 3小学校・1中学校の「小さな町の大きな取り組み」には脱帽でした。昼食をいただきながら同伴下さった中学校現場の先生方の姿勢にも感激しました。昼食後に教育長にご案内いただいた白砂青松の浦富海岸(写真下段)の美観にその場を去ることが惜しくも感じたのも、内面的充実感が奏でるBGMがあったからでしょう。
 充足感が満載された老脳は、帰路は、鳥取駅発の特急「スーパーはくと号」から、新幹線に乗り換えても「興奮」が冷めやらないままの状態でした。東京経由で孫達が待つ茨城県土浦市までの7時間の大移動となり、帰着も午後10時前になりましたが「疲労感が無かった」のが、感動と充実感の証でしょう。有難うございました。
 ★当日のレジュメ(「3本の柱」)をご希望の方はメール下さい。
 

2010/02/20

鳥取の朝から・・・

    ~そんなに寒くないですよ~
 宿泊ホテルはJR鳥取駅前。徒歩2分。部屋は9階。眼下の構内はまだ人影もありません。駅前の道路の信号も点滅。昨夕の到着時刻(17:53)も、「思ったほどに寒くないぞ」と感じたほど。
 独りで夕食を考えていたが、鳥取県教委の先生方のご好意で会食とさせていただいた。4年ぐらい前から県教委とのお付き合いがあり、指導主事の先生方とも親交もあり「お気遣いの歓談の時間」を特設させてしまったようだった。楽しい時間はホンとにあっという間に過ぎてしまうんですよね。早寝の爺さんであることも認知されているほどの親しさ。限られた時間としてのご懇意にすっかり酔ってしまった。失言や放言が無かったかと、今(早朝)振り返っている相変わらずの能天気爺さんである。改めて、楽しい時間を有難うございました。
 昨夜の元気注入の時間で蓄えた(笑)エネルギーで今日の講演を乗り切りましょう!
 出たとこ勝負師、と言えば聞こえは良いがその場に臨んでその場の雰囲気に左右されてしまう性分。と表現した方が分り易いでしょう。この生き方は(前期)高齢者となっても変わることはない。これが怖い!せめて、昨夜の(恩義ある)先生方のお顔に泥を塗らないようにだけは心して対応することにします。
 講演は「初めての人との出会い」というドラマの展開である。どんな人たちと出会うのかを大きな楽しみに変えながら務めて来ます。今朝もその準備に入りました。結果報告(反省書)は、後日です。

2010/02/19

『心ぽかぽか』ニュース(2)

  ~今日はこれから鳥取県岩美町へ~
 出講旅行の準備もほぼ完了です。
 先日の9~10日の金沢市に続いての日本海に向かいます。寒いでしょうから厚着をして出掛けることにしました。ところが・・・・。茅ヶ崎もここ数日間の寒波が嘘のような朝の陽ざしが熱く差し込んできました。あったかい関東になるとのラジオ・天気予報で知り複雑な心境です。
 『心ぽかぽか』ニュースをアップしてみると、この写真版の記事に出遭いました。
 昨日の朝刊記事です。世の中は悪いことばっかり!と嘯いたこの爺こそが、「良いところ」を意外と見過ごして事件や事故ばかりを目で追っていたのだと、もう気が付いちゃいました(笑)。意識の変容という「めがね」って凄い力なんですね。~「いつか決勝」を夢見て~と題を付けてファイリングしました。今、まさに全世界が注目するオリンピックの開催時です。メダリストだけがちやほやされるように誤解しないで、小さな記事にも「めがね」の焦点を当てるべきなのでしょうね。
 ぽかぽかしてくるようなニュースに送られて、間もなく鳥取に向かいます。この温もりで日本海から吹き抜ける北風に負けないように「お務め」を果たしてまいりましょう。行ってまいります!!

2010/02/18

この位の雪に足は竦む?

  ~雪道走行に不慣れな者には・・~
 今日は木曜日。出講等の予定が事前に入っていない限り、妻同伴で必ず出向くところがあります。それは東京都町田市相原町にある鍼診療院です。通い始めて10年になります。今朝7時の時点で今日の診療を受けることを断念することに決めました。診療師にはファックスでお知らせしました。
 書斎の窓の下はこんな雪景色(写真)です。
 妻と二人で診療を断念することを話し合いながら、10年前のことを思い出していました。この10年間で「雪のため」に診療を断念せざるを得ないことは、通い始めた1~2年間だけだったことです。診療院は八王子市に近く、丘陵地帯にあり、元気な人でもその坂を上ることは厳しいと思えるほどの傾斜です。初めの頃(電車で通っていた)、降雪と凍結で坂道の途中に車が立ち往生していたことを、極自然現象として見ながら歩いて行きました。電車で通った頃は「断念」の決断はゼロでした。
 こんな状況下に至らないと考えることもないのですね。妻と二人で積もっている雪を二階の部屋から見ながら地球の温暖化は確実に進んでいることを実感し合いました。車という文明の利器も自然現象には叶わないということでしょうか?取り分け小生は雪道走行など経験は皆無ですから・・。多摩地区はここ湘南とは気温の差もあり、積雪も凍結も想像とはかなりのズレがあり、甘く見て運転して行って立ち往生したのでは笑えませんよね。
 来週の木曜日は愛知県春日井市に出講ですので、今月の鍼診療は先週の1回だけに終わりましたが、3月は全ての木曜日に診療できそうなので良いことにしましょう。
 

2010/02/17

主催者の思いに引き寄せられて・・・


   ~大役を果たせたかどうか~
 年間の講演回数もかなりの本数になる。従って、依頼者(主催責任者)の意に適ったかどうか不明な講演も数多くある。講師の力量の無さから来る烙印は身を以て反省することは確実に出来る。しかし、講師としては「主催者の要請依頼の主旨」が不明瞭な場合に遭遇することも無いわけではない。時として、講師に丸投げの依頼もある。
 今日の研修会のレジュメを写真版にして掲載。
 初めて作成した新型・レジュメである。写真版の中をクリックしてご覧頂きたい。主催者の「思い」をレジュメのページに取り込んだのは「当事者意識」の高さを感じたからである。講師任せにする前に、主宰する責任者としての研修講座への「思い」が講師の心を打ったからである。こうありたい!いや、こうであって欲しい!!これは全国を行脚する講師としての本心からの「願い」なのである。
 聴講者の雰囲気で「講演」はどんなにでも変動し得る。
 密かに準備した資料も使わずに帰ってくることも多い。今日は、惜しみなく提示することが出来たことも大変嬉しかった。レジュメの用紙に新たに5枚の写真を載せてある。この5枚の写真の出番があったのは主催者の意向と聴講者の熱意とが合致していた、と講師は高く評価した証であろう。
 講演する部屋の南側・窓ガラスの向こうには「真っ白な雪」を被った山が見えた。外は寒かっただろうが講演会場は熱かった。そんなひと時を過ごさせていただいて満足感と共に帰宅した。有難うございました。

(お断りするのは、「聴講者が満足できたという確信はない」と言うこと)

『心ぽかぽか』ニュース(1)


    ~(『心ぽかぽかニュース』)発刊「趣意書」~
 4時に起きて玄関先に届けて戴いている朝刊を取る。そして二階の書斎に上がる。冬の今は最初の行動はストーブの点火。そして、ラジオのスイッチを入れてパソコンを起ち上げる。メールチェックまでに時間が掛かるので、そこで朝刊を広げる。
 こんな日課の始まりに大きな衝撃を受けるのが度重なる重過ぎるばかりのニュースの数々。見るに堪えられない内容である。しかし、感覚の麻痺は恐ろしいモノ。非難中傷から体制非難、プライバシー侵害とも思えるような個人的な記事に至るまでの「哀しくなる」ような内容に毎朝ウンザリ。早朝からこの状態では、これからの日本が心配になる!《おまえになんか心配されたくない?(笑)》
 そこで、今日から出来る限り「嬉しくなる・ホッとする・明るい気分になる」ような新聞記事を探すことにした。その一番が、写真版である。タイムリーな記事として第1号としてご紹介することにした。
 バンクーバーでの冬季オリンピックでもスピードスケートで日本の選手が銀・銅メダルを獲得したようである。嬉しくなるニュースである。選手諸氏の弛まぬ努力には敬意を表するが、『心ぽかぽか』とは異種である。この記事はマスコミのどの領域でも取り扱われる内容であるので爺さんブログでは敢えて取り上げることはしないが、奮闘への敬意は大きいモノがあることを伝えておきたい。入賞おめでとう!

 この新聞記事は写真の右上に100216(毎・夕)に記している。2010年2月16日・毎日新聞夕刊の新聞記事と読み取って欲しい。初版なのでタイムリーな記事となったが、全国の皆さんから地方版に掲載されて『心ぽかぽか』する記事が目に留まりましたら、お手数ですが「記事をそのまま」に切り抜いて送って下さい。ご協力を期待しています。

 助けていただいた女性の方は「いのち」の大切さを噛み締めてこれからの人生を生きていって欲しいと願うばかりです。「決死の救助」に挑んだ男性会社員の勇気には頭が下がります。そして、日本にもこんな素晴らしい若い人がいるじゃないか!と『心ぽかぽか』して来ました、ね。

2010/02/16

新・歩禅記(5)

 週末の鳥取行きのJRチケットの購入を目的として「歩禅コース」を選んで出発したのが午後1時。天気予報では午後から雨が降るとのこと。傘も持参して出発。ここ数日間、「玄関から一歩も出ず」なんてブログに載せましたら、健康状態をご心配のメールが届いてしまいました。
 正真正銘の氷雨の一日でしたので外出しなかっただけですが、ご心配いただいて恐縮です。そんな話題に触れながら妻との往復10000歩は、「久しぶり」の走(歩)破です。自宅からJR茅ヶ崎駅までのコースは幾つか考えられるのですが、今日は郵便局~ジャスコ~茅ヶ崎駅のコースを往復しました。往きはバス通りを歩きながら郵便局へ直行しましたが、帰りは途中から(通称=地元では)円蔵屋敷という住宅地を抜けるコースを採りました。
 途中の円蔵神社に隣接する民家の梅が今年も満開。
 市教委勤務時代に、この梅の花とは様々な思いのページが出来たのです。時期は2月。年度交替の直前になると、「学校勤務時代」が恋しくなり「市教委勤務がこの3月で終わってくれれば・・」と、梅に念じながら歩いたモノでした。何とこの梅の花に語りかけたのは10回(梅の季節は年に1回だけ)にも及んだのですから(笑)。梅には小生の「思い」は叶えて貰えませんでした。しかし、やっぱり思い出の古木でもあります。この時期に通ると走馬燈の中にしっかり入り込んでいます。
 風も冷たく「春は遠い」と思いながら帰宅しましたが、全身がポカポカして良い気持ちです。

「地域ぐるみで」取り組む子育てに参戦?

 こんな「講演会チラシ」になって届きました。
 これは(写真版)今週末に出講予定の鳥取県岩美町での『教育講演会』の配布用チラシです。担当の指導主事の先生からは、「今、町では・・」と詳細な資料が情報として送信されています。文字通り「町ぐるみ」での子育て(=広い意味で理解したい)にお取り組みいただいている様子が(未だ訪れてもいないのに)じっくり伝わってくるのが不思議なくらいです。
 主催者のご意向を汲んで講師としては「レジュメ」を作成します。
 年間100本前後の講演を請け負っているが現状です。出来るだけ主催者のデッサンに合うような「筋書き」を構想して、講演時間に即してデザインすることにしています。手元にある資料を見詰めながら主催者の意図を汲めるように努力はしています。しかし、釈然としない理解度のままに本番に突入することが多くあります。また、想定した反応とは全く異なる会場の雰囲気にも遭遇することも多いような気もします。現場主義者からすれば、「出たとこ勝負?」の意識は強くありますが、提供された情報が脳死状態では、会場現場での方向転換の余裕すら無くなります。下手な講師ではありますが、下手なりに提供される確かな情報はとても有難いことなのです。
 教員出身の小生は、「説きたがり」イズムの素質をその現役時代に培われてしまった一人のようです。聞きたくもないお説法を聴かされる受講者には我慢できないタイプのようです。反省は腹一杯?反省の繰り返しでここまで来てしまっています。
 しかし、今回は正念場。今回は素晴らしい情報が届いています。にも拘わらず、旧態依然の「講演をする」ようでは、この任から離脱宣言をしなければならないことになりそうです。プリントアウトした資料をもう一度吟味して、主催者にお送りしたオリジナル・レジュメとの整合性を図って週末に備えたいと(珍しく)神妙な面持ちになっています。町ぐるみの子育てに参戦しなければいけないからです。
 小生との接触のない町民の皆さんが、事前にこのブログに目を通されることはないでしょう。
 結果報告ブログが、「失態報告書」にならないように頑張ってまいります。(半分?)だけ、期待していただきたい(笑)。
 
蛇足ではありますが、20日の講演が終わったら、鳥取~姫路~東京~(上野)~土浦へと移動します。夜遅い時間に長男宅に辿り着く予定ですので、即時報告は不可能です。数日遅れになることはご了解願います。

2010/02/15

終日の冷たい雨

 ~一歩も玄関から外に出ず~
 こんな日もあります。
 朝からの冷たい雨模様に外出の予定は急遽変更して、結局一歩も玄関を踏み出ることもなく滞留。数本の電話の対応と、不在だった数日間に配達された郵便物の整理と新聞に目を通し、数通のメールへの返信をした程度でのんびりとした一日が流れました。身体の休養にはなったかも知れませんね。
 たまには、こんな日も良いモノですが、本日より「確定申告」の受付が始まったことが気がかりになり始めたことも事実です。年金受給者にとってはこれは重要な務めなのです。この日が来ると2月の折り返し点。もうすぐ3月。でも。まだまだ、寒い日が続きそうです。週末には鳥取県に出講を予定しています。暖冬だったここ数年と違い、今年は以前と同量の降雪と積雪があるとの情報も今日、メールで届いています。
 ともあれ、心配した長男からも日毎に快方の兆しを体感しているとの電話が先ほど届きホッとしているところです。明日も雨かな?明日まで休養日(笑)になるととすれば運動不足で老体にも変調が現れるかも知れませんね。何せ、元気印の爺さんは、家にじっとしているのが苦手なんで・・・・(笑)。

2010/02/14

夕方には茅ヶ崎に帰り着きました


  
    ~雪が降り始めたようだねぇ~
 そんな昨夜の「おやすみさい」の孫との対話に使った言葉が、今朝起きたら「銀世界」に換えてくれていた。2歳の孫が今朝一番に起床してきた。続いて孫達が起床してきたが、この祖父ちゃんはなぜか目は覚めているのに布団を抜け出すのに時間が掛かった。バンクーバーオリンピックのジャンプの実況放送を4時から聞いていたからである。
 「雪景色ですよ」の妻の一言に着替えもスピーディーに。カメラを持って長男宅の周辺をウロウロする。寒いのだが銀世界の魅力には勝てない。
 下段の写真は居間の窓を開けて映したモノ。中段は長男宅の外にある「栗畑」の雪景色。朝陽に眩しく佇む栗林の幻影。上段の写真は、長男宅のガレージにある愛用の自転車に積もる雪を撮ったモノ。
見舞いに行った筈の長男には申し訳ないと思いつつ、雪景色に翻弄された朝だった。
 元気になった証を懸命に見せようと頑張る長男の思いを理解しつつ、順調な快復を確認したので帰ってくることにした。土浦駅まで家族全員で車で見送ってもらって、常磐線~山手線~東海道線と乗り継いで夕方には自宅に辿り着くことが出来た。
 長男宅で殆ど「動かない」リズムだったので、JR茅ヶ崎駅からは歩いて帰宅することにした。大きな旅の荷物と嫁が持たせてくれた「お土産」は重かったが、元気になった長男とそれを支える長男一家の頑張りに後押しされたかのように元気な気分になった老夫妻は歩調も逞しく歩いて帰宅出来た。
 時間が経てば徐々に元気になってくれるだろうと長男の快復を祈りつつ今日を終えることにしよう。



2010/02/13

土浦の朝から・・・

   ~うっすらと雪景色が~
 心配していた長男も術後の激痛と闘っているようだ。代替えは出来ないので心中一日も早い快復を祈るしかない。今朝も寒い。茅ヶ崎と違うのは気温の差だろうか。雨戸を開けて雪景色を見た瞬間に直感するとは思いこみの働きがあるのかも知れない。
 昨日の移動日も東京・私学共済会館に立ち寄って来たが、東京もこの冬一番の冷え込みだったらしい。お茶の水駅脇の聖橋付近の風は冷たかった。
 今日は冬季五輪(バンクーバー)の開会式らしい。日本勢の健闘を期待しながら土浦での滞在の時間を過ごすことにしよう。
 お祖父ちゃんとしては、元気な孫達の弾む声が救いである。外が悪天候なので庭遊びが出来ないから孫達も時間を持て余しているようだ。元気な子どもは外で遊べることが一番!

2010/02/12

今日から、長男宅へ。

   ~見舞いを兼ねて土浦まで~
 書斎の室温が10度。
 昨夜の「明日の天気」予報とは少々ズレているようです。もう少し冷え込んで積雪も予報されていたのですが、窓の外も街灯の灯りからしか判断できませんが降雪はないようです。妻と二人で土浦の長男宅に向かうことになりそうです。
 昨日、退院したという長男から電話がありホッとしました。電話の声も元気だったので心配は削減しましたが入院中の見舞いもしていないので行くことにしています。数日間の父親不在の寂しさを紛らすかのように電話の向こうでは三人の孫達の興奮気味な騒音(笑)が聞こえてきました。孫からは「お祖父ちゃん達はいつ来るの?」との問いを妻にしたそうです。
 我が子の入院・手術となれば患者の年齢に関係なく馳せ参じるのが「親」だろうに・・・。
 既にご予約いただいている仕事が入っていたために、後ろ髪を引かれる思いで用務を果たすために県外まで行って来ました。それでも病院から自宅に戻ったとの一報を聴きながら恐縮至極の心境になりました。長男も「無理して来なくても良いよ」とは言ってくれても、親としての心情が治まりません。
 皮肉なモノで移動を決意した日が、ここ数日で最も寒い日?
 人生とはこんなモンですよ、ね。手術で頑張った息子の頑張りに負ける親であってはいけませんよ、ね。老妻の体調も心配ではありますが、「行きたい」との意向を大事にしながら行って来ることにします。予定では数日間の滞在です。ブログが送れれば挑戦しますが、お約束は出来ません。ご了解願います。帰宅しましたら、ブログを再開いたします。

2010/02/11

自己研鑽(研修会参加)レポート


 ★と き: 2月10日(水) 10:00~14:00 
 ★ところ: 日本公文教育研究会・金沢事務局
 ★研修会名: 2009年度第6回 学びing 
 この研修会への興味を裏付けたのが、去る12月5~6日に開催された第31回世界公文指導者研究大会での発表である。当会の顧問として関わりを持って既に3年が過ぎている。少しずつではあるが、「公文の教育理念」らしきものが見えてきた。学習者個々の学習意欲によって「学習進度」には差異が生じることを是認しながら指導するという個の学びを支援する理念が根底に位置づけられている。学校教育の「集団での学びへの固執」とは全く対称的な教育手法であるので、「勝手な」「利己的な」「わがままな」ことが許されているとの誤解が学校教育関係者には生じてしまうのかも知れない。
 しかし、学校教育界で生きてきた小生には「興味ある業界」であった。本質を認知したいという関心は日増しに強くなってきていたことは事実である。当会には全国に90カ所以上の事務局がある。ご要請をいただくと訪問して任務(講演や講座)を果たすのが顧問としての本務である。そこに集う優秀な指導者諸氏との出会いには感動と感激は毎度の副産物である。副産物が無かったことは一度もない。
 「教室」を経営する力量は指導者という「教育者」には必携である。教員という教育者に欠ける部分である。教員には「学校経営」という経営者哲学の学びは不毛に近い。小生の教育経営哲学の1つに「授業づくりは学校づくり」がある。つまり、指導力を積み上げることが学校教育への信頼を高めると確信しているからである。
 集団と個の問題は、鶏と卵の関係に似ている。どちらを先導者として考えても正しい教育をすれば論議の対象にはなるまい。少なくとも人として生きる為には、最終的には「個の力量」の多少が大きく影響するように思えて仕方がない。学習者・個の力量を個の指導者が、伸ばすことには限界もありその任を果たすのは苦しい。公文の指導者が「自らが所有する個(学習者)の情報」を公開し合い、その情報を基にして「さらに学習者を伸ばす」方法や手立てを追究する機会を定期的に持てたら大きな飛躍が期待できるだろう、と仮説を立てていたのである。上述した優秀な指導者諸氏に会う度に、「個の指導力」を同僚に伝達出来る機会が欲しい、と期待していたことも事実である。
 12月の発表会場での金沢事務局の発表。「これだ!!」との思いが頭を持ち上げ、本部にこの研修会を現場で観察したいと直ぐに申し入れたほどの嬉しい衝撃だったのである。
 現場を直視すること4時間(写真3枚が研究協議会)。詳細の資料を公開し、相談し合う姿を目の当たりにして寡黙になってしまった。12グループ全部の真剣な協議ぶりに感動したからである。
 読者の皆さんは、ピンク色のプリントをクリックして大きな画面でご覧下さい。下の部分に★印がついていますね。これがこの研究協議会のポイント。学校教育関係者には必読の部分である。・印が7個あるが、上段3個と下段3個は学校教育における授業研究会にそのまま生きる箇所である。

 良いモノは良い!
 教育には「官」も「民」もない。教育は「国家百年の計」を具現化する重要な仕事である。つまり、教育は「この子供達の将来に夢と希望を」授けるとてつもない大きな業務なのである。アプローチの手段ややり方の相違はあっても「子供達のために」為す業には上下の関係などあり得ない。主従関係も存在しない。大人として自らの研鑽が、子供達に「大きな背中を見せて教育する」ことに繋がるのである。
 同輩大人の皆さん、頑張りましょう。素敵な「学びing(=学びの場)」をご提供いただいた関係者各位に感謝の意をお伝えして、レポートを閉じます。

 

2010/02/10

金沢の朝から・・・

  ~ホテルの窓を打つのは雨の音~
 雪に怯えてやって来た「九州男児」(笑)を迎えてくれたのは北陸の雨でした。いつもの旅程とは異なり新幹線の出発時刻が正午過ぎだったことと、異常な温かさの茅ヶ崎を出発したので周囲が心配してくれた「雪の北陸路」へのイメージがイマイチのままだったことは事実です。米原駅周辺の積雪風景は新幹線から撮った写真を以前にこのブログでもご紹介したした通りですが、あの写真から数日した経ていない今回は雪景色は殆ど見ることはありませんでした。皆無ではありませんが「積雪」と言う表現には適しない雪景色でした.米原駅で北陸線への乗り換え時間は10分でしたので新幹線の遅延は致命傷にもなってしまいます。定刻どおりの運行でホッとして金沢行きの特急「しらさぎ」号に乗り込みました。
 米原駅からの北陸線の旅は2度目です。前回は「武生」駅で降りました。駅周辺の記憶は明確ではないのですが、今回は雪景色ですので全く前回の蘇生はありません。そんな回想の中でいつしか眠ってしまいました。
 到着後は仕事が入っています。公文・金沢事務局の「局員勉強会」です。テーマは、『これからの小学校英語教育』でした。例によって無責任な放談(漫談とも言われる)を終え質疑応答の時間も十分なやり取りが展開されました。終了して次のステージ(=呑み会?)に移ろうとした瞬間に懐かしい人物との再会がありました。熊本事務局の局員だった小川氏です。彼が金沢事務局の局長として栄転した情報は本社から聞いていたにも関わらず忘却の彼方にありました。懐かしくも感じつつ、若い世代がどんどん立派に成長している姿は眩しくも見え、頼もしさに感激してしまいました。
 局員さん達との懇親会は楽しかった。質問も、勉強会とは親密度も違い「個人的な内容」にも及び、プライバシーの紹介にもなってしまいました。聞きたくないことまで聞かされたのではないかと今朝になって反省しているところです。
 今日は待ちに待った自己研修日です。
 公文の指導者のグループで「研究」をその実態として観察できる時間です。希望して本社の応援をいただいての実現です。その報告は次回のお楽しみとしてご期待ください。
 外はまだ真っ暗です。窓打つ音は雨です。金沢駅構内もまだひっそりとしています。
 さあ、今日はたっぷりと自己研鑽に挑みます。ワクワク・ドキドキの期待感です。
 

2010/02/09

今日は「北陸・金沢」へ・・・。

    ~昨年(2009年)の10月~
 高齢者保険証の受領記念に(笑)、ブログに挑戦し始めました。
 失敗の連続で「今、書いた原稿」がキーボードへのワンタッチでどっかへ消え失せてしまうような時間の浪費と闘いの連続です。写真を掲載することの体裁も分かりました。研修会等で戴いた資料を写真版にすることによってアップできることも数々の失敗から気づくことになり、少しずつですが楽しみも増えつつあります。
 また、反響も日増しに大きくなりつつあります。受信したメールに感想やご意見を頂戴できるところまで辿り着いているのが不思議な思いです。今日は金沢市のホテルで宿泊です。最近のホテルは、備え付けのケーブルがありインターネットへの接続が容易です。持ち込みのパソコンで ブログが送信できるようになっています。それも最近では「旅の趣」に色合いを添えてくれるようになりました。キーボードと指先で、「思いの世界」が果てしなく広がっているのに老脳が刺激を受けています。この方向性をアドバイスしてくれたHP管理人さんに感謝です。
 私事ですが、心配していた長男の第1弾の手術も昨日無事に終えたようです。ホッとしながら旅の準備に入るところです。
 雪の北陸路は未体験です。寒さと積雪への恐怖心もありますが、「興味津々」と言う老人には珍しい(笑)関心・意欲でチャレンジして来ようとウキウキしています。やっぱり変わりモンの爺ですかね(笑)。
 旅先から「金沢の香り」を文章でお届けすることをご期待下さい。
 
 P.S.ラジオが「今日は北陸でも気温が高くなります」とのこと。気温が高くなるので雪ではなく雨の天気だそうですよ(笑)。
 

2010/02/08

新・歩禅記(4)

    ~午前と午後の歩禅で10000歩超~
 午前は独り歩禅。銀行ATM~郵便局経由で5600歩。昼食を済ませてお気に入りの「午睡」は30分。時間オーバーは禁物であるが、長期の県外講演旅行から帰った翌日の午睡は時として超過することが多い。昼寝をすると夜眠れない。そんな種族が多いと聞くのだが小生には全く無縁のこと。小生が少数民族(種族)らしい。20~30分間の「お昼寝」(=小生だけが「午睡」と呼ぶ)はお勧めでありますが、如何なモノでしょうか?
 午後の歩禅は3時に出発。陽ざしもありそんなに寒さを感じないので、最近頓に出不精になりがちな老妻を(半ば強引に)誘った。妻の望む行き先は庶民的な衣料品店だった。2店舗を巡回するコースを選んで6000歩。
 久しぶりに10000歩を超える歩数を歩いた。「北風の冷たさも感じない」と心地よい反応を妻が言葉で返してくれた。強引な夫なので時として無理強いになってしまうことは気にはなっている。しかし、歩いてみるとその爽快感は格別になるので誘ってしまったのである。今日はこの強引さが功を奏したようでホッとする。
 夕陽が畳の部屋を温めている。そろそろ早めに雨戸を閉めて「温暖」を閉じ込めましょうかね!!

3日間の講演旅行を終えた翌朝は・・・。



 
おはようございます。
 そして、関係者諸氏に心からお礼を申し上げます。有難うございました。

 2月7日。6時27分の広島駅始発第1便の「のぞみ号」で早朝の帰路に着きました。習慣のように1号車に乗ったのですが、乗客はホンの数名でした。時刻表を見ながら姫路駅で後続の「ひかり号」(小田原駅停車の)に乗り換えました。飛ぶように浮かんでは消えていく車窓の景色にもすっかり慣れてしまっている自分にも気づきました。初めて広島を訪問したのが2001年8月6日です。あの日から、(数えたこともないのですが)何十回も広島駅での乗降です。在来線への乗り換えのための構内の通路もすっかりわかってしまいました(笑)。
 気がかりな長男の入院の日でした。直に入院先には行かないとは言えやっぱり気持ちは逸るモノですね。3日間の熱闘(笑)の翌朝には特段のスケジュールも無いのですからゆっくり起きてノンビリして出発できるはずなのに気は急いていたのでしょう。馳せ参じても何の役にも立たないのですが「親子」の情とはこんな瞬時に表出するのでしょうね。長男は生後1年で発見された重病との闘い。彼一人の問題ではありませんでした。家族全員で負いました。幼児であったにも拘わらず入院手術が繰り返され、その都度幼い姉たちも言葉に出せない苦悩を課してしまっていました。車窓を見詰めながら「疲れもどっかへ行ってしまった」老親は長男の入院のことで一色になってしまっていました。

 写真、上段は広島への往路の雪景色、中段・下段は帰路の新幹線車中から撮影した景色です。中段の関ヶ原付近では降雪のため徐行運転で20分ほどの遅延となっていました。人生とはこんなモノですね。逸る気持ちで急いている乗客の心の中を見抜いたかのように超特急電車までが「あせらない・あわてない」とばかりにスピードを(ワザと?)落とすんですよね。無理をして焦ってしまっては何事も巧く行かない、と自然界も教えてくれていることに気づきました。老脳に気合いを入れることが出来ました。下段の帰路の富士山が、そんな旅人に笑顔で見送ってくれました。そして無事に自宅に着きました。

 心配していても手術の日には、予定が入っている金沢市に出講です。当日は妻が病院に行ってくれることになっています。頑張り屋の息子の闘志に期待をするばかりです。長男にも優しい嫁や父さん思いの息子達がいます。命に別状が無いとのことですから家族の支援に応えるべく頑張ってくれることでしょう。夕方にはエールのメール送信しておきました。頑張るよ、との返信も届いています。

 書斎の室温が8度しかない朝です。爽やかな疲労感です。これから浴室に入って『腰湯』をします。グッと疲労が抜けていくことでしょう。息子に負けないように老親父も頑張ります!

 

 



2010/02/07

広島『響の会』立春セミナー出講報告(写真版)






写真資料の説明:

 最上段から・・・
  (1)立春セミナー会場で配布されたプログラム
      公立学校の教員の(自主)研修会場が 公文広島事務局「講習会室」であることに
      ご注目下さい。
  (2)実践発表者 鈴が峰小学校小学校 笠井典子教諭の発表風景
  (3)実践発表の資料  手元に届いた資料のサイズがA版ではなかったのでこの部分だけ。
       ご希望の方は直接、学校にお申し出下さい。
  (4)実践発表者 亀山小学校 三吉和恵教諭の発表風景
  (5)実践発表の資料 「指導案化」された実践資料です。ご希望は学校まで。 
  (6)(7)研修風景
     笠井教諭の発表には「演習」が組みこまれていたのでその風景もご覧下さい。

 小生の主宰する教育実践『響の会』も、それぞれの地で特色が出てきました。とても楽しい時間となりました。広島近隣からの積極的なご参加をお待ちしています。『響の会』は、セミナー終了後の「懇親会」も重要な時間と考えています。ご遠慮なくご参加下さい。  









広島の朝から・・・(3)

  充実した時間は去る速度も比例する?
 2010年の年が明けてまだ1ヶ月と数日。その間に3回目の訪広です。帰ったと思ったら、もうまた広島駅に戻っている。そんな状況で時間が流れて来ました。
 最終日は午前は民間教育産業界(公文)、午後は主宰する民間教育団体(公立学校教員)との接触でした。日頃から論及している通りに、「教育には官も民も関係ない!」を実践できた終日でした。関係者諸氏に感謝する思いでいます。
 公文の保護者への講演はいつもの「独演会」(笑)で終わってしまいましたが、「子を思う親心」の温かさをその視線に感じることが出来ました。公文教育に従事した新採用者の研修の場でもあったことを考えたら少々物足りなかったのではないかと反省しきり。午後の立春セミナー(公文広島事務局・講習会室=会場の提供)での2本の発表には「広島風味」を満喫できました。『広島型』教育風土の確立に向かって一丸となって取り組む姿は、遅くとも10年後にはその評価が高くなることは請け合いです。教育すると言う課業には「先ず、やってみる」モードが必要なのです。体制批判が優先するようでは、加速するエネルギーにも無駄が生じるのです。やってみて、振り返ってみて、情報交換を繰り返しながら進むことを何よりも重要視すべきであることを確信できた発表でした。二人の教師の「実践発表」を聴きながらの実感です。すばらしい実践に拍手を送ります。
 小生のプロフィールにはいつしか「講演活動」という文言が定着しています。不本意とまでは言及できませんが不似合いな表現であると思うのは今朝も同じです。しかし、今回も充実した3日間でした。
 これから新幹線に乗ります。自宅で2泊したら、今度は石川県金沢市です。雪が心配ですが、また新しい感動との出会いを期待して元気に行ってまいりましょう。 金沢の朝から・・・(仮題)をお楽しみに!!お世話になりました。今度の訪広はいつになるのでしょうかね?

2010/02/06

広島の朝から・・・(2)

 広島の朝は、昨日に引き続き「パソコンとの格闘」から始まりました。
 書き上げたブログ全文がキーボードのワンタッチで闇に葬られてしまったようです。笑うに笑えぬ朝の椿事です。今朝は、すんなりと・・・の思いは敗れましたが、再度の挑戦!!執念?それほどでもありませんが、「暇な時間帯」にはもってこいの玩具(パソコン)ですから・・・。
 今日は、午前~午後の日程で用務を果たします。午前の部の主催者は日本公文教育研究会「広島事務局」です。お子さんを公文の教室に通わせていらっしゃる保護者を対象にした講演を担当することになっています。午後は、広島『響の会』恒例の立春セミナーに出講です。今回の訪広のメインイベントでもあります。
 今日が最終日です。通常のスケジューリングでは最終日は午前日程にしていただいて午後一番で移動することになるのですが、今日は午後のイベントの後に「夜のお勤め」(笑)も予定されているとのことで今夜まで宿泊して明日の移動になりました。
 昨日の訪問は広島市立亀山小学校。3年間に亘り訪問している小学校です。この小学校では二部構成での対応になることが特徴です。午前の部は「保護者対象の子育て講演会」、午後は授業観察から授業研究協議会と続き、指導助言をすると言う流れになります。若いお母さんたちには「元気になってもらいたい」との思いで語ることにしています。「子育て」が苦痛に感じるようでは、子供たちが可愛そうです。子育てを『楽しむ』意義を説くことにしています。無責任な放談になってしまいますが、肩の力を抜いて、今日の小さな失敗にくよくよしないで「明日に希望を持って」母親業に生きて欲しいからです。孫世代の子供たちの親は、小生の娘や息子と同年代の人たちです。息子や娘に語るつもりでお話しするのでついつい暴言まで飛び出す始末(笑)。講演終了後、校長室でPTA会長さんと懇談できました。父親が出来る「子育て」についての話題は意義深く感じました。
 授業研究協議会も今年度の最終回。次年度への足がかりにしたいとの学校長の意向も含めて助言をしました。提案授業も、それを観察する先生方も「初めての試み」の形態をとったので少々面食らう場面もあったように見受けましたが、大きな手ごたえを感じました。この学校の授業研究は「来年度は楽しくなるぞ!」との実感を持ちました。「亀山方式」授業研究協議会の方向性が産声を上げたと感じながら満足した心でホテルに戻りました。
 今日は10時に宿泊ホテルロビーに迎えの方が来られるとのこと。本でも読みながらゆっくりして待ちましょうかね。朝日が部屋に差し込んできました。今日もいい出会いがあることでしょう。
 

2010/02/05

広島の朝から・・・


 持ち込んだパソコンとの葛藤。
 早朝から2時間も掛かってやっと開通です。階下にはJR広島駅構内が見えます。ホテルの室内はエアコンのお陰で外気の寒さや冷たさはまったく感知できませんが、明るくなった景色には行きかう人たちの装いに寒気の強さが感じ取れます。
 昨日の訪問校は広島市立鈴が峰小学校。
 提案授業は1年生の国語。授業者の明るい表情と温かな声音、何よりもホッとするのは表情としぐさ。小1プロブレムはこの小学校には無縁だろう。子供たちの表情が「先生、大好き!」と気持ちを表しているのがまた良い。指導することは難しい。まして、初めての学校生活者・1年生。時代の変遷は大人社会の幼児化現象で「親像」にも大きな変化が起きていて学校関係者の苦労は大変なものです。
 子供のしつけも教育も丸投げで「世間任せ」の親が増加しているので、子供たちの成長もおぼつかない。そんな苦労はこの学校でも当然存在するだろう。しかし、昨日の授業と言う「世界」では全くその不安はなかった。つまり、大人である教師を信じきっている小学1年生の子供たちの姿を観察することが出来た。参観者までが心温まるひと時であった。前回の石内小学校の1年生もそうだったが、広島市内の小学1年生は立派な「学校生活の第一歩」を踏み出しているように思えて、第三者ながらも嬉しくなってしまった。
 今日は9時前にはJR可部線で訪問校に向かうことになっている。楽しい一日が始まりました。
 では、行ってまいります。
 
追記:授業者と校長先生のご許可をいただいているので、授業風景の写真は7日以降に自宅パソコンから追加添付しますのでお楽しみに!!

2月7日:帰宅後の作業として写真をアップしました。小生はこの写真のタイトルを「クライマックス」にさせていただきました。撮影も鈴が峰小学校の先生です。巧く撮っていただきました。中々、この瞬間を写真に収めることは難しいですよね。この瞬間はこの授業の最高地点です。思わず振り向いている前席の子供達の表情をご満喫下さい。そして、授業の盛り上がりをご想像下さい。

2010/02/04

広島『響の会』・立春セミナーに出講

 おはようございます。
 寒い「立春」の朝。この冬一番の寒さだとラジオが報じています。新潟県には大雪警報?南国生まれの湘南生活の長い小生には全く予想も出来ません。
 今日は午後日程の学校訪問ですので、早朝の出発になります。小田原駅を新幹線で8時頃発つと広島駅には正午頃には到着できるのですから便利な時代になったものですね。その分、「日帰り」出張の範囲が増えたと言うことに繋がりそうです。
 今回もハードなスケジュールではありますが、請われている間は「健康で対応」出来れば頑張って出講するつもりでいます。そろそろ出発の準備に入ります。旅先でブログが発信できる時間が取れれば挑む予定ではありますが・・・・。行ってまいります。

2010/02/03

鬼は外!福は内!!

    ~今日は節分:豆まき~
 
 明日は立春。
 豆まきが終わった畳の上には撒いた大豆が散乱。落ちている大豆を拾い集める子供達の姿が浮かんでくる。我が家の30年前の風景である。「年齢」の数だけ食べると風邪引かないんだって!?どこで、誰に教えていただいたのか。子供達が豆を口に入れる光景も何故かハッキリ覚えている。そんなわが子達が親になった今、同じような言動を我が子にも伝えているのだろうか?これを「文化を伝承する」と言うのかも知れない。あの時の我が家のあの喧騒が、今日は「孫世代」に受け継がれているとするならば、もう少し丁寧に伝えておくべきだったのかも知れない、と反省心も無いわけではない。しかし、この程度が伝承の伝承らしい所以かも知れない、と誠に勝手な自己弁護で誤魔化している今日・節分の日の正真正銘のお祖父ちゃんである。
 由来の確かさは知る由もない「日本文化」(アジア文化の流れも多い?)が多く存在する。時代の流れと共にその時代はその時代で異文化をも受容しながら、形骸化されたり抹消されたりする文化も少なくないようだ。
 「らしさ」文化も消滅する傾向にある。
 「日本らしさ」とは何か?世代人によってその解釈は大きく違っているかも知れない。高齢者の「今の若い者の考え方は理解できない」という伝統的な台詞に総括されよう。日本らしさは歳月を重ねる毎に高齢者の視野から消えていくのは自然の摂理なんだろうか。「男らしさ・女らしさ」と言う日本文化的着想も、大きな変貌を遂げているような実感である。
 そんな諸々の「伝承文化」に思いを馳せることが加齢の為せる業なのか?
 加齢を嘆いているようでは時代に取り残される!!明日から今年になって3度目の訪広(広島訪問)の出講である。ご要請にお応えできるように頑張って来ます!! “Fortune in , devils out !”

2010/02/02

茅ヶ崎にも雪が降りました!







 雪景色の写真撮影をして帰宅。
 改めて写真を見て思わず吹き出す始末。雪国の人たちが見たら「これって、積雪?」と言われちゃうだろうなぁ~(笑)テレビ画面でも「東京に1センチの積雪は2年ぶり」と報道されていた。昨夕も、「今夜には首都圏は雪景色になります」とラジオでも聴いていたので、(少々照れ臭くは感じつつ)雪景色とやらをカメラに収めたのですが・・。
 昨日、知人から「小田原で見つけた春」と題して写真が送られてきていた。撮影日は1月30日となっている。小田原城址の風景は懐かしい。新卒の教員としての勤務校には小田原城を眺めながら通ったからである。春を見つけた小田原城址の写真から2日後には初雪の茅ヶ崎である。三寒四温?
 昨日から日本プロ野球界はキャンプ入り。たまたまテレビ画面にクローズアップされた教え子のユニフォーム姿。驚きの声を上げてしまった。45歳になる「長老の投手」と称されるまで頑張り続ける教え子の今朝の姿に感激の朝である。「負けてはおれぬ」とばかりに奇声を上げようものなら、老妻からもわが子達からも、「年寄りの冷や水」とばかりに抑制の声が聞こえてきそうである。
 年齢相応の無理のない老後を温和しく過ごしましょうかね(笑)。

2010/02/01

今日から、もう2月!

 「あっと言う間に」新年の12分の1が過ぎ去りました。
 そんな思いで如月・元日を迎えています。皆さんはいかがでしょうか?月末は広島市から茨城県土浦市への直線移動(広島駅~東京~(上野駅)~土浦駅)は車中の旅・6時間でした。長男一家の孫息子が緊急入院との知らせで用務を終えて新幹線に飛び乗りました。通常の講演旅行の帰路は缶ビール片手に半分は居眠りで疲労感を伴に帰宅します。しかし、今回はそんな気分ではありませんでした。孫は退院が出来るほど快復も早く一歩早く帰宅していたのが何よりでした。「祖父ちゃん!」と元気な声を聞いて安堵しました。
 一泊して元気になりつつあることを確認して安心して茅ヶ崎の自宅に戻って来ました。張りつめた糸が切れたかのようにドドッと疲れが出て眠ってしまったようです。熟睡した朝は通常通りに目を覚ますことが出来ました。
 29日は広島市立石内小小学校の研究発表会への出講でした。
 授業を参観しながら学校教育における授業に関する「企業努力」の素晴らしさに感激しました。1年生の規範意識の高い授業態度、4年生のレベルの高い「言葉のつなぎ合い」、5年生の集中した高質の「意見の紡ぎ合い」には、思わず唸る思いがしました。校内全体の授業のレベルアップには学校長のリーダーシップの威力を感じざるを得ない時間となりました。4年間関わってきた講師の一人としては、学校ぐるみで授業研究に取り組んだいただいたことに頭の下がる思いがしました。
 そして今日から2月。 今週末は再度の訪広。その後は飛び石状態で神奈川県相模原市~鳥取県岩美町~愛知県春日井市~千葉県八街市と出講のスケジュールが待っています。寒さに負けないように心して頑張りたいと心している朝です。

自己紹介

自分の写真
1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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