~期待に応えるんだぞ!~
・・・・(前略)▼風雪に耐えてきた老木と重なって見えるのは、きのう中日の球団新記録となる二百十二勝目を挙げた山本昌投手だ。杉下茂さんの記録をついに追い越した。大きく振りかぶって、右打者の内角に食い込む直球は威力十分で年齢を感じさせない▼今季は五試合投げてわずか二失点。防御率も一位である。本当に今年四十七歳になる投手なのか、と疑ってしまう。球団新記録もまるで通過点かのようだ▼「中年の星」がいまだ果たしていない日本シリーズでの勝ち投手を目標に投げ続けてほしい。年輪を重ねるほど、大木のような風格が出てきた威風堂々の大投手は、五十歳現役も夢ではない。 120501 中日新聞『中日春秋』
昨日の郵便物に静岡県浜松市の先生からの手紙がありました。
開封して中身が「地方紙」だとわかりました。その部分だけを丁寧に切り取ってスキャナを通して保存しました。上掲した文章が地元紙のコラムの後半部分です。前半との関わりから、地元プロ野球選手へのエールへと結んであるのが「地元ファンの気質」として心にじ~んときました。そこで紹介しました。
皮肉にも最新の登板ではご期待に沿えるような結果は出ませんでしたが、相手チームだってプロ野球の選手集団です。そんなに「勝つ」ことを簡単に許すはずがありません。勝ったり負けたりしながら相互のレベルを上げるのが勝負の世界なのでしょう。厳しい世界に身を投じて、地元紙にこのようなエールを戴ける当事者はこの上ない果報者だと考えています。
当人には近日中に便りを出して「期待に応えるんだぞ!」と檄を飛ばす予定です。効果の程は全く期待なさいませんように(笑)。
楽しかった筈のゴールデンウィークが、最終日に、ここ地元では『竜巻』に見舞われました。地元紙では関連記事が満載です。我が家は直接的な被害は無かったにせよ他人事とは思えません。またしても大自然への驚異の念が募ります。防御法の無い脅威です。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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