~今日はヨコハマから~
一昨年から請け負っている業務。
それは「教員採用試験」受験者を対象にした講座である。担当は「論作文」という小論文作成の指導である。『卒論』に苦しんだ若い時代を蘇らせながら講義をするが、「作文」という作業が苦手な輩にとっては苦労が大きいようである。30~40人ぐらいの聴講生を前にしての、所謂、昔取った杵柄とやらの「授業をする」時間である。現役を退いてから担当する分だけ「教員の世界」も冷静に振り返ることも出来るのが醍醐味でもあり、短期間集中(請け負っている講座は5~7月)でもあるのが楽しみでもある。長年住み慣れた横浜の空気を満喫できるのも、また格別である。
今日からその仕事始め。
今年はどんな受講生との出会いがあるのか!見事に大願成就を果たしてこの4月から教壇生活に入っている昨年度の受講生からもメールが届いている。老輩の微力で彼らの夢が実現することは冥利である。
週末は、愛知県春日井市から静岡県浜松市、そして日曜日は上述の講座(横浜市)のために神奈川県に戻ってくるというハードな日程にはなるが、まさに(遅ればせながらの)小生の今年度の業務始業である。
張り切って今年度もスタートすることが出来るのが至福である。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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