~生垣のバラの花~
久しぶりに田園地帯の独り歩禅をする。
田んぼもすっかり夏模様になっていた。水面にホンのちょっとだけ黄緑色の稲の苗が顔を出せるほどたっぷりと水を戴いた水田からはカエルの鳴き声も聞こえた。秋の収穫までの田園風景の様変わりはこの歩禅記でお知らせすることをしましょうかねぇ~。
田園風景がお気に入りの小生は、望郷の思いからである。
田んぼの中で育った少年は、夏の誘蛾灯に集まる虫の多さと蚊の飛ぶ羽音に生まれ故郷に愛想を尽かしたのである。18歳の高校卒業までは忍の一字だった。都会への憧れが故郷離脱の要因では無かった。田圃しかないあの風景と農家の貧乏に別れを告げたかったのだから今となれば責められても何も応えられない。
終の棲家と意を決して転居した長男宅である。自宅から数百メートルも歩けば少年時代を彷彿とさせる田園地帯が広がる当地に辿り着いてしまった(笑)。
独り歩禅にご満悦な時間。それを保障しているのが田園風景であるのが笑えるではありませんか!水田を渡る風をお腹いっぱいに吸い込んで1時間の歩禅は今回も充足度100である。
農家の生垣には色とりどりのバラの花が咲いていた。この前まで桜の花に目を奪われていたのに自然界の脅威に慄いている内に、バラからアヤメやアイリスに代わっていくのだろうか。目の保養をさせていただきながら歩禅を愉しむことにしようか。
今日の歩数計は1万歩を超えた数字を計上している。
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