2011/07/04

『人生の参考書』が届く!

 ~これだけの分量の文章を書く??~

 昨日、謹呈本が届いた。

 近刊の情報は得ていたのだが、こんなに早く届くとは思ってもいなかった。封を開けて中から1冊の書物を取り出して表紙を開いて仰天した。表表紙の裏面見開きには著者のサインも入っているではないか。そんなことで「驚いて」は著者に対して失礼ではないかと心配される読者もあるかも知れない。小生のみが知ることではないが、著者は中学校を卒業して大工見習いとして故郷の秋田県から東京に出て来た、自称:無学歴の氏である。

 学校の勉強が嫌いで、嫌いで・・・。

 体育館の死角になっている場所で授業をさぼって寝ていたよ。

 高校入学なんて考えたこともなかった。

 そんな折り、校長先生が親身になって専門学校への進学を勧めてくれた・・・。

 氏を知ったのはNHKラジオ番組に出演された放送を聴いたことだった。その時点でアナウンサーが紹介された処女本名を書き留めて取り寄せ読んだことからである。そして、読後感を、ホームページのエッセーコーナー(現・ブログ『歩禅記』)で紹介した。その情報を家人が発見され、氏から手紙を頂戴したのが接触の始まりでもあった。

 身の上話(と、今でも言うのかな?)を聴いてわが耳を疑った。主宰する『響の会』にもご来場いただきご登壇をお願いした。独特な秋田訛りの日本語には郷愁さえ覚える。学問という学問を(学校教育)受けていないと豪語する氏が、辞書を片手に編集者や関係記者の皆さんにも助けを受けながら、自力で5冊目を刊行された姿勢には感動しか似合わない。

 表表紙の裏面のサインに仰天した理由がお分かり戴いただろうか。

 作文が苦手?どうも文章を作るのが億劫で、とか逃げ口上を先行される「高学歴諸兄」に、氏の爪の垢を飲ませてあげたいものだ。中学校卒という学歴で(とは、言い過ぎか!?)立派に社会に貢献する人材が存在していることを認識したいものである。


 このブログを書き終えたら、改めて氏に「お礼」を称賛の辞を添えてファックスレターを送ることにしよう。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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