昨日、謹呈本が届いた。
近刊の情報は得ていたのだが、こんなに早く届くとは思ってもいなかった。封を開けて中から1冊の書物を取り出して表紙を開いて仰天した。表表紙の裏面見開きには著者のサインも入っているではないか。そんなことで「驚いて」は著者に対して失礼ではないかと心配される読者もあるかも知れない。小生のみが知ることではないが、著者は中学校を卒業して大工見習いとして故郷の秋田県から東京に出て来た、自称:無学歴の氏である。
学校の勉強が嫌いで、嫌いで・・・。
体育館の死角になっている場所で授業をさぼって寝ていたよ。
高校入学なんて考えたこともなかった。
そんな折り、校長先生が親身になって専門学校への進学を勧めてくれた・・・。
氏を知ったのはNHKラジオ番組に出演された放送を聴いたことだった。その時点でアナウンサーが紹介された処女本名を書き留めて取り寄せ読んだことからである。そして、読後感を、ホームページのエッセーコーナー(現・ブログ『歩禅記』)で紹介した。その情報を家人が発見され、氏から手紙を頂戴したのが接触の始まりでもあった。
身の上話(と、今でも言うのかな?)を聴いてわが耳を疑った。主宰する『響の会』にもご来場いただきご登壇をお願いした。独特な秋田訛りの日本語には郷愁さえ覚える。学問という学問を(学校教育)受けていないと豪語する氏が、辞書を片手に編集者や関係記者の皆さんにも助けを受けながら、自力で5冊目を刊行された姿勢には感動しか似合わない。
表表紙の裏面のサインに仰天した理由がお分かり戴いただろうか。
作文が苦手?どうも文章を作るのが億劫で、とか逃げ口上を先行される「高学歴諸兄」に、氏の爪の垢を飲ませてあげたいものだ。中学校卒という学歴で(とは、言い過ぎか!?)立派に社会に貢献する人材が存在していることを認識したいものである。
このブログを書き終えたら、改めて氏に「お礼」を称賛の辞を添えてファックスレターを送ることにしよう。
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