~名刺に表出しない人生の経緯~
講演会場で司会者が紹介する小生の横顔に毎回苦笑してしまう。
「講演活動でご活躍中です」の表現には毎回の赤面で、耳にもタコが出来てしまったようだ(笑)。控室では主催者の方に挨拶代りに名刺を交換させてもらうことも多い。名刺にある文字(=現在の職位等)をじっくりと読み取ることは無いが、当方の興味は、現職までの人生の経緯を知りたいことに集中する。雑談の中で少々は満足できるが、多くはその程度でその後の追及機会も無い。しかし、退職後の自らには良い刺激を貰える素晴らしい時間であることには間違いない。
今日は9月に事前訪問した横須賀市立横須賀総合高校への本番・出講である。現代高校生気質への「先入観」の間違いを指摘された授業風景を思い出している。二度目の訪問には「高校教員対象の指導講話」が課せられている。依頼の原点が面白い。「名刺には表出していない経歴」、つまり、以前に「高校の教員だった」という小生の人生の僅かな経験が今日を演出しているのだから「人生の経緯」も侮れないと言うのだろうか。
23歳で教壇に立った。そこが高等学校だった。しかも、僅かに3年間だけ。指導・講話』をする講師人材としては間違った人選である。つまり小生は不適格者と言うべきであろう。
講師をお引き受けした張本人が、当日になって今更何を言うのか。自問すると先述したところに答えが隠れている。決して泣き言を言っているのではないことだけは読者諸兄にはご理解いただきたい。今日も、今日の会場に一歩足を踏み入れた瞬間の直感で話題を展開しようとは考えている。「私には3年間しか高校教員の経験しかないので皆さんにお話できるようなこともありませんが・・・」という類の切り出しだけは決してしない。なぜならば、「だったら、こんな所に来るなよ。」と言われても返し様がないからである。きっと、小生の方が沢山の学びを得て帰って来るに違いないからである。
そんなことを考えている内に当日になってしまった!!行ってまいります(笑)。
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