2011/08/14

高校野球観戦に球場は満席!


 ~興味ある「本」との出会い~

 急用から帰宅すると庭では、父親と孫息子、そしてその友人が加わって野球をやって遊んでいる。そんな広い場所ではないが、オリジナルルールでは十分に楽しむことが出来るようである。

 JR土浦駅ビルで本を買った。

 以前から興味があったのモノが偶然にも目に入ったのがラッキーであった。土浦駅から下車駅までは僅かに5分である。しかし、興味深く活字を追うのは「獲物を追う獣」の目に似ていると、以前妻にも言われた程である。きっとすごい形相で数十ページを読んだに違いない(?)。納得することばかりで没頭して下車することを忘れてしまうほどであった。

 時まさに、列島のTVには「高校野球実況放送」は欠かせない。主催する某新聞社の系列テレビでは「完全中継」と豪語して憚らない。

 高校生のスポーツは「野球」だけではない。

 経済市場原理では、「利益にならない」モノは捨てられるらしいが、「教育」というジャンルには利益を尺度にして判断されたら本質の良さも何もなくなってしまうモノばかりである。インターハイという高校総体の放送もNHK教育テレビで放映されるのが2時間足らずである。国民はNHKには「視聴料」を払っている。払っている国民がなぜ黙っているのか!?高校総合文化祭(名称は自信が無い)が、被災地「東北」で、苦労の末(会場変更等で)開催された。しかし、テレビの画面ではほとんど放映は無い。どうして??ここでは「スポーツ」であるが、「文化」でも良い子を育ててもらっていると思っているからであ。

 スポーツは「良い子」を育てるか?

 テレビの画面でしか見えないが、高校野球の指導者の「動き」(発する声は届かない)を見ながら考えることが多い。スポーツを通して「良い子」を育てるように見えるが、画面が伝える感動の「裏番組」を想像するに、見過ごせない現実もあるのではないだろうか。弱肉強食では無いが、子どもの時代からスポーツの世界だからと見逃され、我慢させられたりしていることが多いのではないだろうか。小生も若かりし教員時代にその世界に身を投じていたので自らの責任も含めてである。

 高校総体というカテゴリーに「高校野球」は入っていない?

 日本列島で高校スポーツと言えば代表的な高校野球が、経済市場原理思想の配下にあるとは思いたくない。なぜならば、スポーツを通して「良い子」をより多く育てるのがスポーツのスポーツたる所以ではないか。歪んだ大人の精神構造の下で「スポーツを強制される」子供たちがかわいそうではないか。スポーツをしなくても「良い子」にはなれる!!

 一流の選手にならなくても、一人の人間として周囲に可愛がられる人生を送ってほしい。未熟だった教員時代の「スポーツ指導者」として、しみじみ反省しながら祈るばかりである。読後感でした!!

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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