この写真は『猫の額(=我が家のちっちゃな菜園の通称)』の成長株です。
3日間も県外の霧中で過ごして、「疲労」を手土産に帰宅し、雑務に追われて週末を過ごしていました。雨が上がった猫の額に降りてみました。ご覧ください。今年は、去年より2週間以上遅く(霜害)キュウリの苗が届きました。素人の老夫婦は昨年の驚くような豊作で喜ばせてくれたキュウリに安易な期待を込めて苗の到着を待っていました。この3日間で「目に見える」成長が心を躍らせてくれます。
素人の証明は、「見えない成長」が理解できないことでしょうか。
ミニトマトを植え付けてホッとしていた我々夫婦に向かって近所の玄人に「苗と苗の間隔が狭すぎる」とアドバイスを貰いました。1か月もしない内に、陽射しが通らない程に葉が茂るんだよ、と解説もありました。素人には繁ったトマトの姿は想定できません。植え付けた場所は『猫の額』です。そんな間隔を置いたら花が植えられない、と老夫婦は目を見合わせながらも、トマトの大好きな孫の顔がちらつきました。
気持ちだけの妥協と指導に従うべく間隔を開けて植え直しました(笑)。
今朝の猫の額には繁った葉が隣の葉っぱと喧嘩状態でした。「う~ん」と唸るばかりでした。目に見える成長ぶりを認めながら、そこには「見えていない成長」を計算に入れられない貧相な経験値を思い知りました。どこまで伸びるの?と驚くほど空に向かって伸びるインゲンの成長ぶりも、溢れる程に芽を出した朝顔の苗の群生に「見えていない成長」への学びの浅さを痛感しています。
「見えない成長」を読み取れる能力こそ玄人の玄人たる所以でしょう。
なかなか将来の成長を想定できない教育者は、「今でしょ!」とばかりに目の前の頑張りだけで迫ってしまいそうです。人生80年の時代に「遠き地点での成長を」期待する教育手法の追究は決して軽視できません。
猫の額に佇みながら回顧しつつ、「見えない成長」を考えた朝です。
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