去る19日、茨城県県西生涯学習センターに出講しました。
県内県西地区の小中学校の教員研修会・主催者からの要請に応えた機会でした。午後6時半から開会の『勤務時間外の研修会』でした。一日の勤務を終えて三々五々集結する光景を目の当たりにしました。当然ながら「自主参加」だそうです。
9時前に全日程を終了したので、主催者に最寄りの駅まで送ってもらいました。参加者も一目散に帰って行ったことでしょう。お疲れのことだっただろうとわが身と照らして現職の教員稼業に思いを馳せました。電車の揺れにうとうとしながら小生も、午後10時半の帰宅となりました。
官制研修には反対する!
そんな豪語で肩肘を張って意気込んだ若かりし頃の自らに反省の鞭を打ちました。もう間に合いません(笑)。官制研修とは、勤務時間内に保障されたものです。勤務場所を離れて「研修する権利」が保障されます。それすら「反対」した小生は、「教員の風上にも置けません。猛省の心情で壇上から聴講者(同業者)に向かいました。
昭和は遠くなりました。
教員研修の歴史も様変わりした昨今、厳しい学校教育環境の下で、このような自主研修が見直されて然るべし、と痛感した夜でした。
こんな資料も熱心に聴講する後輩教員に向かって朗読しました。どんなに時代が変わっても「謝恩」を放棄することは許されません。『師として』仰がれる『せんせい』になって欲しいとの思いも込めて紹介しました。ご一読ください。
「映画を撮り終って、役者が皆さまの前に大きな面をさげて挨拶することは何とも耐えられぬことでございます。こんな日は皆さまのうしろの席で、そっとこの試写を見て、冷汗を流しておるのが、真の役者の姿と考えますが、実は、今日、この舞台に上ります決心をしましたのは、病弱の母が、初めて私の映画を見ると申しますので、二階の一隅に席を設け連れて参りました。
その母に、まったくこの映画の主人公のような、ジダ落な青春時代を経ました私が、皆さんの前で、謝りたいと思ったからでございます。
母さん、長い間御心配をかけました。ごめんなさい。でも久禰は今、この大勢のお客さんの前で、拍手で迎えられるようになったんです。喜んで下さい。母さん有難う」 森繁久佩著『森繁自伝』より
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