2013/06/29

「学年教員集団」に『リベンジ授業』をすると挑発されました!②


8a + 35b + 0.3c + 30d = ?

 この数式の計算は、a,b,c,d に数値を入れないと算出できません。どのくらいの合計値になるかは 四つの未知数?が持っている「個別値」次第です。

 数学の苦手な小生がこんな放談・方程式を考えました。

考えた場所は地上何千メートルの上空でした。それは、「学年教員集団によるリベンジ授業」設定の意欲に触発されて帰る時間帯の「脳鍛錬」になりました。該当する集団にも理解しがたい数式でしょう(笑)。

集団の「意識改革・改善」はリーダーにとっては難題です。

しかし、どこかに見落としてはいけない「機縁」があります。それを掴み取る力がリーダーには要求されます。つまり、チャンスを逸すると集団力の高揚は保障できません。今回の小学校で「リベンジ授業」を設定したこと自体が機縁です。

数式の説明は(数学が苦手な故に)、小生ならでは放談・講釈になると思われます(笑)。要望があれば、全国のどこかでご説明をさせていただきましょうかね。定数項の数値は根拠が無いと意味が無いのですが、今回の提示は「想定した数値」です。リーダーは正確な数値を入れて計算ができるでしょう。未知数の4つは、その小集団に属する個が持っている様々なパワーを合算した数値になると考えています。

今回のリベンジ授業は、前日の(小集団に属する他の教員が挑んだ)提案授業を振り返りながら、小集団によるリフレクションに加えて自らの発想による授業だったようです。この数式で言えば、0.3しかない定数項の教員の授業者でした。

授業でつけられる様々な子どもたちの力。

それを評価するのが「教員の授業力」です。その授業力をアップできるのが小集団です。小学校では「学年軍団」であり、中学校や高校では「教科軍団」です。分かっていながら「授業力アップ」への有効活用が工夫されていません。

今回の訪問校での「リベンジ授業」が学年での、教科指導における「事前・事後」学習会の延長線上にある事を確認しました。0.3しかない係数の若い指導者を育てる最も有効な手立てです。授業を見詰める係数の高い(この数値は現実とはズレている)同僚の眼差しに感動しました。係数の低い指導者が、あっという間に立派な授業者になることは請け合いです。

帰路の航空便の時刻と睨めっこしながら、どうしてもこの機会を逸したくない思いに駆られたのが前日の「校長室に学年団で指導を受けに来てくれた」あの時間だったのです。学校長はじめ、研究主任とも学年主任とも相談をしないで、勝手に小生の思いを断行した我儘をお許しいただきたい。

予告も無く再訪し、教室に入り込んだので授業者もさぞかし驚いたでしょう。確かに前日の提案授業が、提案となって「リベンジ授業」を成功させていました。学年集団での煮詰めがなければ単独での授業公開でこのような授業を披露することは絶対にできません。集団力の威力に圧倒され、且つ感動に酔いながら空の便に揺られました。

事前に手を打たれたであろう学校長の指導力にも脱帽しました。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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