2013/06/03

「オレの人生、半分は物探しだよ」、友人の一言が懐かしい


 昨日は横浜への出講日だった。

 長男が孫二人を連れて隣接するつくば市まで行くと言う。老妻を誘っている。夫が出講日なので同行できないと言っているのが聞こえた。「そんな馬鹿な!」と対話の中に入り込んで老妻が同行できるように予定を変えた。同乗して土浦駅まで送って貰って早めの横浜行きにしたのである。

 魂胆があった。

 東京の大型書店で「本の探し物」があったのでその時間が欲しかったのである。お陰様で約1時間早く上野駅に到着できた。2冊の著書名もメモしていたので広い書店内を楽しく遊歩した。勝手の違う本屋さんでは本を探すのも一苦労する。単行本なのでサイズが小さい分大量の本が並べられているので探しづらいのである。

 本の中に埋まるようにわが身を置いているのは堪らない程気分が良い。

 家人には、「本屋に置いておけば泣かずに遊んでいる」と評価されているのは、それまでの実績があるからだろう(笑)。趣味とも理解されているようだ。時間に制約のある今回の「本探し」は、いつものように悠長さはない。少々焦りながら店内をうろつく老人は、店員さん達にはどんな風に映っているのだろうか?

 都会の店員業務には顧客の様子を観察する時間は無い。いや、そこが堪らなく嬉しい。1冊目を発見するまで30分も掛かってしまった。諦めかけてレジに進むと2冊目が見つかった。

 時計を見ながら会計を済ませて、ラーメン屋に立ち寄って昼食を済ませて横浜へ向かって京浜東北線に飛び乗った。所要時間45分間の快速電車の「旅の伴」は購入した2冊の本であった。若干の期待外れを感じると飛ばし読みになる。読み終えた頃、目的地の桜木町駅に着いた。

『本探し』の時間は、やっぱり我が人生の快楽のひと時である。

0 件のコメント:

コメントを投稿

自己紹介

自分の写真
1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

フォロワー