選択はできないようなので2日間の滞在中の部屋のお伴は日経新聞になった。こんな機会でないと日経をじっくり読むことも無い。じっくり読んでみると一般新聞とは構成が違うことに気付いた。思考回路の整備点検にもなった。
全国を歩き回ると「所変われば品変わる」風の空気に触れることがありほのぼのとした気分に浸ることができる。これこそ講演行脚の醍醐味なのである。そんな心情になるのは多くは『その土地の言葉』(=方言)絡みである。
高知では、「そうなんだ」と相槌を打つ表現が「そうなが~・そうながや」とわかった。高知市では英語の示範授業を請け負うが、そんな授業中に子どもがぽつりと「そうなが~」と呟いた。独特な高知弁も多く、意味不明なものも多いがどこの方言も耳触りが良く心までホッとする。子どもの発語の環境条件からしても、「知り得た情報を自分のモノにするため」の脳に訴える深い意味の呟きであるをわかって嬉しくなった。懇親会で再現して発声してもらってイントネーションまで理解できた。
日経新聞のコラムの内容は目に着いた、
当然ながら全国でも同様なのである。他の地方を訪問しても、若手の育成に閉塞感すら抱いている方が多いことがわかる。育った時代の「日本の社会環境」の影響である事は事実である。一般社会と教育界の相違は、40歳代の教員の育成法に少々行き詰まり感があるところだろうか。仕方が無い!その年代の教員は「採用が少ない」時代的背景があったからだ。
いずれにしても、「後輩がなかなか育たたない」現実は、笑っては過ごせない。何故ならば、教育界で働く人種は更に次世代の人材を育成する大きな責任を負っているからである。自らの成長が保障されない人材に他者の育成を委託することは不安なのである。
今、こんな世相の中で「日本丸」は進んでいる。行く先はわかっているのだろうか。少々心もとない気分になるのは、小生も「高齢者症候群」に確かに在るようだ。
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