2011/05/06

菖蒲の香りと『腰湯』

 ~「菖蒲湯」に癒される早朝~
 夕食前に、母屋から「菖蒲」が届いた。
 嫁が「お父さんやお母さんは菖蒲湯は嫌いではないですか?」と声を掛けてくれた。毎年欠かしたことのないことを思い出した。今年は転居騒動でその雰囲気もなかったことを告げながら、老妻は喜んで湯船に漬けていた。
 小生の日課は早朝湯禅(=半身浴)から始まる。
 愛読者の皆さんには耳なじみの表現であるが、半身浴のことを健康管理のアドバイザーでもある鍼診療師のネーミングでは『腰湯』となっている。それは「ぎっくり腰」常習犯であった小生への意識改革を鼓舞する命名なのである。意識し過ぎるほど意識している名称でもある。現役教員時代の同伴者とで言っても過言ではないほどに、腰痛は持病であった。この腰湯日課で嘘のように腰痛から解放されている。
 そこに、今朝の『腰湯』には嫁からもらった「菖蒲」が浮いている。
 何という至福の時間だろうか。新居の浴室にはラジオも常備できた。NHK「ラジオ深夜」という番組を聴きながら「考えさせられる」時間として20分間だけの「心の禅」を組むことにしている。今朝は、table for two という表現を耳にして考えさせられた。アフリカ大陸の「子供たちを支援する」NPOの話題に聞き入ってしまった。東日本大震災の「震災孤児」のことに思いを馳せながら、世界中には大人社会のエゴから生み出される「子ども難民」が減らない現状に心が痛む。そして朝食を終えた。
 母屋から孫たちの元気な声が聞こえ始め、今日も一日が始まった。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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