2011/05/27

40年以上の「生活の垢」

 ~車内アナウンスへの反応~
 昨日の帰路の新幹線車中の出来事ですが、笑っちゃいました(失笑)。
 上りの東海道新幹線では小田原駅を通過したら車内アナウンスが流れます。定時に通過したことと「あと10分で新横浜駅に到着します」と言う乗務員による生の声でお知らせが流れます。旅人生活の多い小生にはいつの間にか全身に染みついている「慣れた情報」なのです。車窓の景色で小田原駅周辺を通過していることもわかりますが、「定形による情報源」には全く抵抗感もなく大脳は全身に次の行為を伝達するようです。
 このアナウンスの終了と同時に小生の全身は、すごぶる自然体で大きなキャリーバッグの取っ手に手が動きました。手荷物代わりのリュックの紐にも手を掛けて持ち上げようとしているではありませんか。昭和39年に開業した東海道新幹線です。当初の頃は「高嶺の花」であって、乗車することだけでも夢の世界でしたが、その後の歴史はこの年代の人間に大きな変貌を供しました。それは、いつの間にか「アッシー君」の東海道新幹線と化しているという現象なのです。
 小生はこの4月に茨城県に転居しています。
 自他ともに確実に認知している事実でありながらも、40年以上の生活の垢は簡単には落ちていいなかったようです。身支度も心の準備も「新横浜駅で下車」する動きになっているのに気が付くまでにはホンの数分間だったでしょう。乗客の誰一人として小生が新横浜駅で下車することなど知る由もないのに気づいてしまった本人は全身から「恥ずかしい」症状が吐露されていました。苦笑?失笑?
 新横浜駅を新幹線が離れると身も心も終点・東京駅までの旅人の自然スタイルに変わってしまっていました。読者の皆さんにはこの種の経験はおありでしょうか?これからもまだまだこの新幹線の旅は続くのですが、何時ごろから新しいスタイルに変容するモノなのでしょうかね。くだらないお笑いを一席申し上げお付き合いをいただきました。感謝。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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