旅日記 2月 1~ 2日(広島市)
「講師の角田先生には7年連続してこの本校の研究会で講演をしていただいています」との教頭先生の講師紹介で研究発表会の「講演会」が始まりました。年数の公表に我が耳を疑っていました。ここは広島市佐伯区の石内小学校です。映画監督・新藤兼人氏(故人)の母校なのです。「花は散れども」という映画のロケ地になっている「蛍の飛ぶ」水のきれいな所です。
学級閉鎖が生じる状況での研究発表会でした。3つの部会での授業研究協議と講演の二部制にして実施されたのですが、参会者の顔ぶれに顔なじみがある程に通っている学校であることを実感しました。しかし、もう「7年間」も訪問し続けている証しとも自覚した講演会でした。事前に「石内小でお目にかかることを楽しみにしています」のメールを数通受け取っていることも思い出しながら登壇しました。
教育界でも「人材の育成」に躍起になる程に人員構成がいびつになっているのです。つまり、50代と20代に構成員が偏り。40代の教員が少な過ぎることに将来への経営不安が集中しているのでしょう。訪問校も例外ではないようです。
そこで、こんな「教員育て」の方法もありますぞ!と講演での実演を公開しました。こんな手法で接すると「人は変わります」という奥義を披露することにしました。つまり、講師にとっての「講演会」での授業をすることに決めたのです。会場に居合わせた外部からの聴講者には理解できなかったかも知れませんが、会場校の関係者には「何かが違う」手法ぐらいは感じ取ってもらえたと思っています。
残念ながらブログでは解説することは不可能ですのでご容赦願います。分かっているのは「当事者だけ」だとは確信しています。何せ、7年間も通っている小学校です。多くの教員が転勤してきた時点で、この講師が先着している訳です。人財育成の標的人材ぐらいは選択できる能力は持ち合わせている老輩です(笑)。
「講演・授業」の標的になった人材(=訪問校教員)は、多くの聴講者の面前で酷評されたり、朗読を強いられたりと散々だったことでしょう。教員としてのプライドを傷つけられた講師の言動に面喰った思いだったでしょう。
人が変わるには、『正』であろうが『負』であろうが大きな衝撃が必要であることを改めて思い知らなければなりません。ぬるま湯の衝撃では「変動」は期待できません。馴れ合いと傷の舐めあいで授業を研究していても授業は変わりません。そんな理念の下で、荒療治を施しました。その後の、この教員の成長を見守っていきたいと考えています。
講演の内容より「人財育成」を主眼にした手法での講演となり、小生の講演を目当てに参加してくれた外部からの先生方には少々お詫びを申し上げなければなりません。
詳細は田中校長先生か國政教頭先生に直接問い合わせてください。(広島市立石内小学校 082-941-0217) 写真は授業観察中の教室風景です
翌日の講演は、中学校区(石内小学校も入る)ふれあい活動で一昨年に続き2回目の登壇でした。明らかに前回より多くの参加者と、その視線に講演内容への期待感を強く感じました。中学1~2年生の吹奏楽部の演奏を聴きながら前回の光景を浮かべていました。確かに中学校が変わっている!!生徒指導にご苦労されている中学校である、と前回の控室で聞いたことが蘇ってきたからです。中学校教育に携わった一人としては「学校の荒れ」は他人事ではないからです。演奏を聴きながら中学生の表情から判断しましたが、間違っていないと確信しています。
それは、地域の方々の聴講態度にも表出していたからです。温かさが増しています。学校は、大人社会の現象を映す鏡と考えれば容易なことです。教育は学校に委託するモノではなく、大人個々の「地域や子供を愛する」姿勢が子育ての支柱であると核心ています。地域の責任ある方向性が求められていることを実感できた会場でした。学校は、地域に感謝して全ての教員が授業づくりに全力を傾けたいものです。
充足感を胸いっぱいに戴いて、とんぼ返りで帰路に着きました。有難うございました。
翌日の講演は、中学校区(石内小学校も入る)ふれあい活動で一昨年に続き2回目の登壇でした。明らかに前回より多くの参加者と、その視線に講演内容への期待感を強く感じました。中学1~2年生の吹奏楽部の演奏を聴きながら前回の光景を浮かべていました。確かに中学校が変わっている!!生徒指導にご苦労されている中学校である、と前回の控室で聞いたことが蘇ってきたからです。中学校教育に携わった一人としては「学校の荒れ」は他人事ではないからです。演奏を聴きながら中学生の表情から判断しましたが、間違っていないと確信しています。
それは、地域の方々の聴講態度にも表出していたからです。温かさが増しています。学校は、大人社会の現象を映す鏡と考えれば容易なことです。教育は学校に委託するモノではなく、大人個々の「地域や子供を愛する」姿勢が子育ての支柱であると核心ています。地域の責任ある方向性が求められていることを実感できた会場でした。学校は、地域に感謝して全ての教員が授業づくりに全力を傾けたいものです。
充足感を胸いっぱいに戴いて、とんぼ返りで帰路に着きました。有難うございました。
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