2013/02/26

戦闘開始のゴング

 ~「請負業務」の日程を見て~

 3年前からの請負業務。

来年度の日程表を資料として打ち合わせが行われた。久しぶりに「品川駅」下車で会場まで行ったが、変容ぶりに定刻まで到着できるか不安になるほどの道程だった。やっぱり出席者の中で一番最後の到着となって少々面喰った。

 教員採用試験を受験する人を対象にして開講される業務である。

 お受けした真意は「教員の卵たち」への指導が出来る。これは恩返しの真似事にもなりそうだ、との心意もある。「なってからでは遅い」という教育哲学を発する小生にとっては、「実践する」チャンスであることが深意でもある。

 既に3回の「教員誕生」に携わったことになる。

 業者なので追跡調査は似合わない。第1回目の卒講生も、教育現場では二年次研修も終了する時期となり、いよいよ新年度から「ホンモノの教員」として始動することだろう。勤務校も知らないので仕方のないところであるが、どのくらい成長しているのか?知りたいのも人情であるが任務としてはいけない。

 割り切り方を変えて務めることも重要であると気付き始めた。

 送り込んだ後は現職の校長以下後輩諸兄に「お任せ」することである。当然至極な結論であるのに、3年もかかってしまったのは、浪花節人生を生きる小生の性格的欠点のようだ(笑)。教員稼業が長いと習癖的な思考回路が身についてしまっているのかも知れない、と考えるのは単なる言い訳でしかない。教育者であることをいつまでも前面にぶらさげていると、請負業務の業績が上がらないのかも知れないなぁ。

 それにしても、もう来年度の業務開始ゴングが鳴った。

 何だか加齢の証しは、「時間の経つのが速い」と感じるところにあるようだ。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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