2013/02/17

第10回「博報教育フォーラム」に参加して

~興味の的は『サブタイトル』に~
2月16日(土)10:00~


 強風のために常磐線が途中駅で臨時停車。発車の見込みが立たないという車内アナウンスにドキッとさせられつつも東京駅での待ち合わせ時刻には何とか間に合ってホッとする。入場許可証の葉書に、9時45分前の入場制限が記されてあったので丸の内北口のエントランスで暫く立ち話をして時間を待った。
 =日本の教育、海外の教育。違いから本質へ=
 これが興味を引いた本フォーラムjのサブタイトルである。国際的学力テスト(興味が無いので正確な名称も意識していない)の2種類の結果で、「日本は学力が落ちた!!」と研究者(?)が言葉を発すると矢面に立たされるのが教育界の現場(学校)である。いい迷惑だ!!そんな思いは募るばかりではあるが、教育風土はその国によって大きく違うことを考えれば思考文化が左右する「テスト(=筆記試験)」では、結果に相違が生じて仕方あるまいと反応している小生であった。その点で、このサブタイトルへの興味は高かった。=違いから本質へ=の部分である。
 事例紹介をしていただいた3人の研究者には詳しい情報提供に感謝する内容だった。
 取り分け名古屋大学大学院教授・渡邉雅子氏の「ことばと思考の教育比較」には魅かれる表現が数多くあり、もう少し聞いてみたい気分で制限時間となった。他の二者の事例が拙かったことは無い。lこの事例発表だけをを聞いたら他の箇所に移動するために退席を予定していたが昼食休みを利用してその要務を済ませて、午後の部の『問題提起』まで参加することに計画を変更したほどだった。
 総合評価をしても、このフォーラム(現職時代にも参加している)の質の高さは回数を経るごとに上がっていくのは喜ばしい。会の設定も(今回は周年行事)変化があり、盛りだくさんの提案を受け止めることが出来るような設営の配慮に感心した。
遠路からの参加者も多いようだが、自らの学びのために経費を掛けても参加するに値するフォーラムであったことは今回も同じだった。『集い・語り・気づきあう』スローガンを噛みしめつつ昨日の学びを思い出している朝である。
 
 
 
 

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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