2013/02/24

朝陽と人生観

 ~朝陽と夕陽はどっちが好きですか?~

 
 
   知人に言わせると「夕陽」に決まっていると言う。

 小生は夕陽が沈む不知火海に面した半農半漁の村で生まれて育っている。雲仙普賢岳の方向に夕陽が沈む光景はイヤと言うほど見ている。と言うより生活の一部であったことは否定できない。

 縁側で西日を浴びながら宿題をした日々の思い出に明るい思い出はない。次兄が就職試験に失敗して夕陽に向かって無言のままに何時間も独りで座っていた光景が、やけに暗いイメージを醸し出してくれる。夕陽には「暮れゆく哀しさ」が伴って脳裏に叩き込まれてしまったのかも知れない。

 だから、(比べてしまうからなのか)朝陽が、好きなのである。

 神奈川県茅ケ崎市に住んでいた(48年間)頃は、朝陽も夕陽も「生活」の中には存在しなかった。住宅の屋根やビルの間からしか「太陽光」は差し込んで来なかったからなのかも知れない。生活のリズム時計は、そのままに「置時計・掛け時計」の針でしかなかった。

 しかし、当地(茨城県土浦市)に転居して生活のリズムは転換した。

 日の出の時刻には何にも遮られない朝陽が部屋に差し込んで来るのだ。雨戸を開ける楽しさは堪らない。今こそ、7時前でないと雨戸は開けない。凍りついた雨戸が開かないのである。しかし、朝陽が射すとあっという間に溶けて開けることが容易になる。太陽光の威力に尊敬してしまう。

 そんな朝日の恩恵に感謝と敬意を感じる。

 夏場の朝の爽やかさは堪えられない。早起き爺は4時過ぎの「朝の明るさ」を体感できるのが至福の時間となる。元気が漲って来る。今日も一日頑張るか!!そんな思いを畳み込んで夏の早朝歩禅に飛び出すのである。

 やっぱり「朝陽」派なんだろうなぁ~。

 全国の愛読者の皆さんは「どっち派?」ですか。昨朝の『日の出』の写真を提供します。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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