2013/02/07

どうしたの、日本!?

~大雪情報が先行して・・・~

 4日間の旅の準備を始めていました。

 朝からいつもと様子が違います。全ての要因がTVという情報源です。首都圏への「大雪情報の先取り合戦」が始まっていたのです。昨日の朝から既に首都圏の電車の間引き運転情報が飛び込んで来ました。そして、夕刻からの積雪で翌朝の危険状態までアナウンスしていました。先だっての首都圏豪雪(この表現もマスコミの使用語)の顛末を再現されないようにとご配慮の様でした。

 気象庁の大雪予報が情報機関を動かした結果としてTV画面が該当地の視聴者を混乱させてくれました。「積雪しない前に」と、老妻に急かされてJRの駅まで翌日からの乗車券を購入するために車で出向きました。広島駅までの往復乗車券を求めながら、「明日の状況」を聴いてみて驚いた。各種の情報で知り得た現状は利用する常磐線も50%の間引き運転中の時間であった筈なのに、駅職員からの回答は全く異次元のモノでした。

 「現時点でも通常運転ですから、明日は大丈夫だと思いますよ」と聞いて唖然としてしまうばかりでした。小生はたまたま、必要に迫られて足を運んだ駅頭でこの確答を入手したのですが、帰宅しての各種情報で再確認しても「翌日の天気」に関しての鉄道の運転状況は高率の間引き運転の情報だけだったのです。

 文明の利器で「速く・確かな」情報を提供しようとする企業努力には時としてその恩恵に感動するのですが、このような「先がち」情報の線香ぶりに振り回されることもあることを受け止める力も必要だと痛感しました。

 このブログをしたためつつ、ラジオから流れる情報は昨朝のモノとは全く違うではないか!!ソロモン諸島での地震被災には心を痛める。現場の情報を知らせること以前に日本列島・太平洋岸に辿り着く「つなみ」情報で夕刻のTV画面が占領されていた。その報道に、大雪情報は意図的に掻き消してしまったのだろう。

 情報収集能力とは何だろう。これでもか!!と言うほどの溢れ出る「不安を煽る情報」に浸り続けると臆病になってしまうのかも知れない。首都圏の積雪情報をTV画面で視ている豪雪地帯の人々はどんな思いなのだろうか。結局は気象庁の予報が間違っていたとの事です。自然界の動きを先取りする能力は、いかなる現代文明利器でも太刀打ちできないことを改めて感じ入っている朝です。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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