夏場は「起きて」聴く番組であるが、今朝はまだ布団で横になって聴いていた。 「南相馬農民への新たな支援」として、支援隊リーダーの大留隆雄氏がインタビューに応えておられる状況が放送された。
小生が珍しく体調不良の状態に陥ったのが1週間前である。「取り柄は健康だけ」と、健康だから豪語できた自身が陥ったのだから始末悪い。妻は苦笑の連続の様だ。大したことの無い「めまい」に怯える夫の現実を見て可笑しくもなったのであろう。体調が復活しているのは、目覚める時刻が体内時計に因って自然の起床を促していることが自覚できたことが証しである。明日からの「仕事再開」に燃え始めた喜びと一緒に気楽な気分で日課であるラジオへ傾聴をした。
大留氏の語りが始まった。
自身の住居も、避難勧告地域の境界線ぎりぎりに位置しているとの説明を何気なく聞き流していながら、「危険との背中合わせ」の自らに奮い立たせて支援隊リーダーとして陣頭指揮を振るっておられることに気付いた。
全国に支援を求めて講演にも出向されているようだ。出向先が沖縄県であろうが北海道であろうが好機として受け止めて出かけられるそうだ。そこで、被災地と出向先の温度差を感じて愕然とされるのは、「どこまで復興は進んでいますか?」と異口同音の質問に遭遇する時だと話が続いた。「足元が震えてしまう」との言葉に、ついに身を起こしてしまった。
氏は最後に次のように語った。
世の中がいつの間にか「善悪を基準にして動くべき事態でも、損得で判断してしまう風潮」に入れ替わってしまったことを気付かせてもらいました。
極基本的な規準も、ここまで明言されると誰でも背筋が伸びるだろう。オリンピックの誘致が、国益という損得だけを基準にしたモノであってはならないと願うばかりである。大留隆雄・支援リーダーの頑張りを、「心からの支援」で支えていることを自らに言い聞かせながら今日の一日のスタートである。
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