午前5時。
気象庁は「大雨特別警報」を、滋賀県・京都府および福井県の一部に発令した、とラジオから情報を得ました。この警報は8月に運営を開始されたもので、「今までに経験したことの無い降雨量が予測できる」状態での発令だそうです。数十年に一度しかない雨量になっているとの警報であることが何度も放送されました。
「過去に経験の無い気象状況」下にあることを、今夏は色々と経験しました。40度を超す気温の高さが記録された情報を知って「体温より高い」世界で生きる人間(=動物)になったことを実感して仰天するばかりでした。70年も生きていると「こんな天気もあるんだよ」と、能天気な発言をしそうな小生ですらも軽率な言葉を発することが出来ない気象状況になっていることは事実です。
体調不良を感じてから2週間が過ぎました。柔らかに快方に向かっていることを実感している朝です。「ラジオを聴きながら」実感できました。
4時からの番組で『高齢者を社会の担い手に』との話題提供を受けました。発信者は、国際長寿センター日本事務局長・志藤洋子氏です。高齢者(=65歳以上)に仲間入りして数年を過ごしています。「そろそろ後輩に道を譲って・・」とばかり考え続けながら歩んで来ました。性分から「悠々自適な老後人生」を描くことはありません。孫たちに囲まれて穏やかな人生の終幕を待ち望む様な生き方も考える事はありません。しかし、幾多の諸先輩からいただいた「後は頼むぞ!」とバトンタッチをされた光景が蘇る度に、自らも言い渡す責任があると感じ始めていました。頓に、来年が古希を迎える年齢になることを最大好機と捉えていた事は事実です。
志藤洋子氏の理路整然とした分析を基にした「高齢者の存在価値」観を聴きながら、布団から身を起こしてメモ用紙を手にしている自らに気付きました。小生の年齢集団が「生かされた時代=生きて来た時代背景」を、今更の如く振り返りました。志藤氏の直訴にも似た発言に耳がダンボになってしまったのです。
体調不良から立ち直ろうとする朝に、タイミングの好い番組を聴くことになり「今後の生き方を考え直す」時間となりました。数日前に、体育館で小学生を相手にしてG先生(=ジー先生・祖父ちゃん先生)」と名乗って授業をしたあの光景が浮かんで来ました。自らの身体コンディションはベストではなかったにしても、子どもたちや保護者を相手にすると全力投球できる自らの特長(?)を再確認しました。NHKラジオ深夜便・4時からの「明日へのことば」という番組に、また、大きく背中を押されたことになりました。
大型台風18号も間もなく当地に襲来するようです。窓から見える栗林の枝が多く揺れています。相当量の毬栗が既に落ちています。そんな自然現象の厳しい時間帯に、『高齢者を社会の担い手に』(=番組のタイトル)を聴いて発奮している能天気な高齢者がここに生きています(笑)。業界の後輩諸兄にご迷惑を掛けない程度の頑張りを続けてみようと心しています。
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