昨日の午後、近所の農家のおばあちゃんが庭先に自転車を止められました。
丁度、庭先を見た瞬間に視野に入った光景でした。80歳を数年だけ過ぎていると笑い飛ばしているおばあちゃんです。膝痛が酷くて歩けないらしく自転車に乗って近場を巡回されるようです。庭先から離れの我が家までは2~3段の段差があるので自転車を止めて一呼吸を入れておられたのです。自転車の籠には、採りたての野菜が満載でした。我が家に届けて頂いていることぐらいは百も承知ですが、玄関を開けて自ら受け取りに出るのも憚られていたのです。
台所にいる老妻に、「おばあちゃんが庭先で佇んでおられるよ!」と声をかけると直ぐに玄関を出て行ってくれました。土地訛りで、しかも大きな声で話しかけられると周囲がパぁ~っと明るくなります。老妻の笑い声も聞こえます。
里芋と葉物野菜をたくさんいただいたらしく「運ぶように」、と老妻から声がかかり外に出ました。こちらに向かって、屈託のないお声で、「明朝辺りは初霜が降りるかもしれないよ」との予言でした。
嫁の実家からも沢山の野菜が届きました。
茅ヶ崎での生活では考えられない程の「野菜天国」に恵まれ、老妻が本格的な漬物までするようになりました。野菜の高値をメディア情報で知っています。豊富な、しかも新鮮な野菜をふんだんに食べられる至福の時間が流れています。
今朝は4時に起床しました。
「冷え込み方が、今朝は・・・・」と独り言を言いながらトイレに立ちました。台所から老妻の声が飛んできました。「おばあちゃんの言われたとおり(=予言?)に、霜が降りてますよ」と。長い人生を田畑と共に生きて来られた「おばあちゃんの眼」は確かでした。感心ついでに(笑)、「今年は夏の熱かった分だけ、冬の冷え込みも酷いぞ」と捨て台詞(?)を吐いて自転車を押しながら帰って行かれました。後ろ姿を見送りながら、素直に「予言」として承る心境の朝です。
皆さんのお住まいではいかがでしょうか?
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