このフレーズの他にも沢山記憶に残っていた言葉が、届いたばかりの月刊誌の巻頭言で蘇りました。巻頭言に引用された出典は、『職人』(永六輔 著 岩波新書)です。今月の巻頭言は松下幸之助氏を『経営の師』と仰いで、現役の会社経営者の牛尾治朗氏です。ご自身も大経営者として著名な経済人です。牛尾氏のご著書も、以前のHPで月例に登載した≪イチオシBOOKS≫で数冊をご紹介していました。牛尾氏が永六輔氏の著書から引用された箇所を巻頭言のページで追いながら背筋がゾクッとしました。
「いっぱし」の職人になった、と自慢しているが、いっぱしとは「一番端っこ」という意味であって、威張って言う職人がいたので窘めた、とか、「仕事は金脈ではない、人脈だぞ。人脈の中から金脈を探せ。・・・」という行を紹介されていました。牛尾氏に印象深かった「職人だからこその言葉」がほぼ、小生と同様な個所であったのです。更に、究極の感動は、次の言葉でした。
褒められたい、認められたい、そう思い始めたら、仕事がどこか嘘になります
この言葉を添えて巻頭言が締め括ってありました。素晴らしい会社経営者として尊敬して止まない牛尾氏の指摘に凡庸な小生は感激してしまったのです。
校長と言う学校経営者として、自校の会場で月例の授業研究会(=教育界では慣用語句)でこの言葉を使いました。相手は、将来の学校経営を担って欲しい人材(=教員)と勝手に評定していた教員でした。この言葉の深意を噛み砕いて投げ掛けました。その教員は、校長としての現職にて現在も奮闘していることだと確信しています。当然ながら『職人』という書物から引用したモノでした。
昨日、手元に届いた愛読月刊誌・『致知』12月号を、今朝、開いてこんな感動が湧き起りました。この感動を読者諸兄にも「お裾分け」いたしましょう。
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