2013/11/06

職業には貴賤は無いと思うけど、生き方にはありますね!

 

 


  このフレーズの他にも沢山記憶に残っていた言葉が、届いたばかりの月刊誌の巻頭言で蘇りました。巻頭言に引用された出典は、『職人』(永六輔 著 岩波新書)です。今月の巻頭言は松下幸之助氏を『経営の師』と仰いで、現役の会社経営者の牛尾治朗氏です。ご自身も大経営者として著名な経済人です。牛尾氏のご著書も、以前のHPで月例に登載した≪イチオシBOOKS≫で数冊をご紹介していました。牛尾氏が永六輔氏の著書から引用された箇所を巻頭言のページで追いながら背筋がゾクッとしました。

「いっぱし」の職人になった、と自慢しているが、いっぱしとは「一番端っこ」という意味であって、威張って言う職人がいたので窘めた、とか、「仕事は金脈ではない、人脈だぞ。人脈の中から金脈を探せ。・・・」という行を紹介されていました。牛尾氏に印象深かった「職人だからこその言葉」がほぼ、小生と同様な個所であったのです。更に、究極の感動は、次の言葉でした。

褒められたい、認められたい、そう思い始めたら、仕事がどこか嘘になります

この言葉を添えて巻頭言が締め括ってありました。素晴らしい会社経営者として尊敬して止まない牛尾氏の指摘に凡庸な小生は感激してしまったのです。

校長と言う学校経営者として、自校の会場で月例の授業研究会(=教育界では慣用語句)でこの言葉を使いました。相手は、将来の学校経営を担って欲しい人材(=教員)と勝手に評定していた教員でした。この言葉の深意を噛み砕いて投げ掛けました。その教員は、校長としての現職にて現在も奮闘していることだと確信しています。当然ながら『職人』という書物から引用したモノでした。

昨日、手元に届いた愛読月刊誌・『致知』12月号を、今朝、開いてこんな感動が湧き起りました。この感動を読者諸兄にも「お裾分け」いたしましょう。








 

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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