2013/11/14

番組変更の「再放送」に聴き入って老脳がシャキッとなる

 

 稼業が立て込むと、やっぱり個人の生活リズムは壊れる。

 現職時代は、多くの日々が「いつものように」時間は流れていた。大変動の日程の連続性はなかった。退職して“毎日サンデー”(=小生の「憧れ」を込めた造語)となった。人によっては糸の切れた凧のようになってしまうそうだ。しかし、小生には「憧れの自由時間」の連続は全く期待外れに終わって、現在も進行中である。現職時代の4時起床~10時就寝のリズムが我が意に反して崩れざるを得ない日が、しかも不規則的に勃発する。リズムを整える余裕も無い。復調への体力も減退している。良いとこなし!の毎日サンデーの日々である(苦笑)。

 そんな日々を過ごしながら、時として体内時計が顕在している朝がある。

 今朝は狭い和室も冷え込んでいた。目が覚めてトイレに立ったのが3時ちょっと前だったので、枕元に置いてあるラジオのスイッチを入れた。番組の急な変更を説明しているところであった。11月8日に亡くなられた歌手・島倉千代子さんの追悼番組として「録音インタビュー」を流すことになったとのこと。

 布団に入って耳を傾けながら、「知らなかった事実」として新鮮に受け止められる内容であった。歌手としてデビューされた昭和30年代の世相に聞き入った。懐古しながら、業界独特の文化を聴き取ることをできた。業界は違っても「人間社会の風潮」は教育界にも通じることが多くあると頷いたりした。新採用教員時代(=小生は昭和43年に業界入り)における上下社会に存在していた規律には、抵抗感が無かった訳ではないので、失敗談や苦労話を聞きながら胸が熱くなってしまった。

 マスコミの報道からしか得られない情報には随分温度差があるんだ!

 思わず、「ホント?嘘じゃないの?」と自問しながらご本人の言葉であるので信じることになるが、現実とのギャップにすっかり目が覚めてしまった。教育界を全く知らなかった友人が現職を退いてから現在、学校勤務をしている。彼が、「内外教育」という業界紙から情報を得た内容と、以前にマスコミから得た情報とのギャップの大きさに驚いたそうだ。正しい情報とは何か?とメールで訴えていました。

 正確な情報はどのようにして得るのか?

 情報過多の世相の中で生きるためには、この課題は最重要な案件であると感じている内に番組は終わった。島倉千代子という「歌手」への勝手なイメージは払拭し切れないので、ラジオから流れる著名な代表曲を聴きながら複雑な思いが去来した。

次代を生き抜く世代の人にとって、「より正確な情報を得る」ことが出来るかできないかが、『生きる力』になるのではないかと考えたのですが、皆さんはどのように考えておられますか?
 
 
 
 
 

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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