2013/11/26

『誇るべき国民性』が、地に落ちたのだろうか!?

 

   このちっちゃな記事を読んだ日本人はどう思うだろうか?
 小生は無類の大相撲ファンである。知る人ぞ知る事実である。記事の主人公の横綱は外国籍の関取である。しかし、日本語の、いや相撲界に伝わる「古い日本語」を流暢に駆使するだけでなく、相撲道に徹する精神力は「誇るべき日本人」を遥かに凌駕していると常々から感心している。日本人横綱の誕生を待ち望む大相撲ファンの心理も十分に理解しているが、この記事を読む限り恥ずべき失態だと断言するしか無いような気がしてならない。

 諸外国の政策的な無謀ぶりに、時としてその国の品格を疑うことがある。

歴史認識の違いはその国の教育の経緯に因ることも認識している。国民性の基盤は「我が国・わが民族」という自意識に裏打ちされたモノである。苦境に立った大相撲界のピンチを救った功労者への敬意を表することができない。国民性が地に落ちたと判断すれば、「教育」という名称を語尾に着けた我が国の教育実情には「誇るべき国民性」の一部分が完全に剥がれ落ちたと評価されても仕方あるまい。こんな小さな事件にでも教育の手抜きは明らかに表出する。家庭教育も、学校教育も、そして社会教育も真剣に再考しなければなるまい。誇れる我が国が、小さな蟻の穴から崩壊するとも限らない。危機的現象と捉えてしまった記事である。

 2011年3月11日に未曾有の天災が東北地方を襲った。

打ちひしがれる思いで身も心も痛めつけられた被災地に向かって、現役力士のリーダー(=横綱)として「激励の姿を形にする」ことを提唱した力士である。その力士の敗戦の直後に取った観衆の態度には納得できない。(確認のため(当日は出向中で自宅不在)、ユーチューブの画面を見た)

記事を読んで敗者の心中を察する。

親愛なる敬意を表することが「誇るべき国民性」の再生のきっかけになって欲しいと願うばかりである。 

≪事務連絡≫

● 遅くなりましたが、今週末(29日)に登壇する広島市立湯来南小学校の研究発表会・案内版(第一次案内で)を寸心紀行(右枠欄の該当アドレスをクリックして)をご覧ください。
●  21日訪問の、広島市立中山小学校の訪問レポートは新ブログ【寸心紀行】にてアップしました。右欄内からお入りください。
 





0 件のコメント:

コメントを投稿

自己紹介

自分の写真
1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

フォロワー