2013/11/05

こんな時期に、空で囀る雲雀の声と北風が不似合い?



 自慢ではないが、小生の「常識観」ほど当てにならないものはない。 

 「雲雀の囀り」は春と麦畑を連想させるので、今の、この時期に雲雀が活発に活動することに違和感を抱くのである。2年前からこの地に転居しているので2回目のこの季節を生きていることになる。このブログにも再三登場している歩禅コースに「田園地帯コース」がある。見渡す限りの水田の時期には季節感が「初夏~夏~秋」と田んぼの色の変化と伴に移り変わるのが確かな風情になっている。

 昨日も曇り空に吹き始めた北関東の冷たい北風を、「冬の季語」として受け止めて歩禅を楽しむことができた。そんな中で空に舞う雲雀の姿を何羽も観たのである。ふと、最近、配達された県の広報紙の『題字』を思い出して探した。そしてビックリした【写真】。

 茨城県の鳥が「雲雀」であることが題字の『ひばり』の文字で判明した。以前住んでいた神奈川県の鳥が「ゆりかもめ」だったので、その土地柄から一種に選定されることを考えれば、地域的にも沢山の「ひばり」が生息している地であることに頷かざるを得ない。

 それにしても、春先に空高く囀るきれいな鳴き声と「季語」が一致していた浅学がもろくも崩れ去った訳である。祖母が大好きだった歌手「美空ひばり」さんの名付けの由来を自慢げに話してくれたことも思い出してしまった。美しい春の空に囀る「ひばり」、つまりきれいな声で上手に囀る(=歌う)ことにあると聞いてはいた。つまり、「ひばり」は歌が美味い、という事らしい。妙に懐かしくなるのも不思議な「県の鳥」のご縁である。

 年が明けて、冬が去ると春がやって来る。

 小生の老脳の中では「ひばり」は春の季語であるが、「わが世の春」として空高く何十羽のひばり軍団の囀るきれいな鳴き声が聞くのが楽しみである。駄弁を労するが、生まれ故郷の熊本県の「鳥」も、実は、「ひばり」であった。僅か2つの県だけが県の鳥として指定していることにまで妙縁を感じる。
 
 
 
 
 

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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