自慢ではないが、小生の「常識観」ほど当てにならないものはない。
「雲雀の囀り」は春と麦畑を連想させるので、今の、この時期に雲雀が活発に活動することに違和感を抱くのである。2年前からこの地に転居しているので2回目のこの季節を生きていることになる。このブログにも再三登場している歩禅コースに「田園地帯コース」がある。見渡す限りの水田の時期には季節感が「初夏~夏~秋」と田んぼの色の変化と伴に移り変わるのが確かな風情になっている。
昨日も曇り空に吹き始めた北関東の冷たい北風を、「冬の季語」として受け止めて歩禅を楽しむことができた。そんな中で空に舞う雲雀の姿を何羽も観たのである。ふと、最近、配達された県の広報紙の『題字』を思い出して探した。そしてビックリした【写真】。
茨城県の鳥が「雲雀」であることが題字の『ひばり』の文字で判明した。以前住んでいた神奈川県の鳥が「ゆりかもめ」だったので、その土地柄から一種に選定されることを考えれば、地域的にも沢山の「ひばり」が生息している地であることに頷かざるを得ない。
それにしても、春先に空高く囀るきれいな鳴き声と「季語」が一致していた浅学がもろくも崩れ去った訳である。祖母が大好きだった歌手「美空ひばり」さんの名付けの由来を自慢げに話してくれたことも思い出してしまった。美しい春の空に囀る「ひばり」、つまりきれいな声で上手に囀る(=歌う)ことにあると聞いてはいた。つまり、「ひばり」は歌が美味い、という事らしい。妙に懐かしくなるのも不思議な「県の鳥」のご縁である。
年が明けて、冬が去ると春がやって来る。
小生の老脳の中では「ひばり」は春の季語であるが、「わが世の春」として空高く何十羽のひばり軍団の囀るきれいな鳴き声が聞くのが楽しみである。駄弁を労するが、生まれ故郷の熊本県の「鳥」も、実は、「ひばり」であった。僅か2つの県だけが県の鳥として指定していることにまで妙縁を感じる。
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