~「原稿」が届きました~
去る3月20日(土)に、二人の青年と会いました。
同じ中学校を卒業した二人は、4月から自ら決めた進路を歩み始めています。一人は婦人警察官、一人は介護士の資格を習得するために専門学校を選んだそうです。介護士を目指す一人の青年は義足で生活をしていることを会場で知りました。明るく爽やかな青年の言動から、「僕は障害者です」との自己紹介が無ければ全く分かりませんでした。話しが進む中で自らの苦悩を語る機会があったことを知りました。中学校3年生の時、学校代表で市内弁論大会に出場したとのことでした。
別れ際に、小生から、「その時の原稿は今もありますか」と問うと「はい」と応えてくれました。「見せてもらえないか」とお願いしました。こういう立派な青年の生き様を全国の皆さんにもお知らせしたい旨伝えると、「清書して」メールで送信することを約束してくれました。
先日(3月30日)、約束通りにメールにて原稿が届きました。
4月には入学する専門学校のある県外に移動するとの情報でした。茅ヶ崎を離れる前にきちんと約束を果たしてくれました。掲載写真がメールの原稿をA4版に転記したものです。字句の訂正は全くありません。作成上レイアウト・装丁には小生の手が加わっていますので原版とは異なる点があるとは思いますが、青年の主張は原文のままです。
小生が主宰する講座に「基調提案者」として登壇したことがキッカケで重要な「青年の人生論」を全国の皆さんにお届けできることになりました。出会いの妙を実感している朝です。青年達の4月からの「新しい出発」に幸多からんことを祈るばかりです。
茅ヶ崎は今は「春の嵐」が吹きまくっています。青年達の人生にも「花も嵐も」あることでしょうが、どうぞ挫けずに「目標に向かって」歩んで行って欲しいモノです。
原稿をクリックすると大きな文字版になります。じっくりお読み下さい。作文コンテストではありませんので文章表現の優劣ではございません。発症した時点での中学生の葛藤と、その後の人生観の転換を読み取っていただけると嬉しいです。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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