2010/04/06

新・歩禅記(21)

  ~「桜の花」も今日が限界?~
 今日の歩禅は全く目的地無しのぶらり散歩。
 午前9時。家の前にある小さな通りの様子がおかしい。最初に訝しがったのは妻。真新しいランドセルを背にした男の子がピョンピョン跳ねるが如く通過した。その後を両親と思しき若い男女が小走りに追いかけて通り過ぎた。「あれ?昨日だったですよね、小学校の入学式は」と妻が畳みかけてきた。不動の人生哲学を貫く(笑)夫は、「そうだよ」とサラリと言い放って、何気ない視線を通りに移した。後ろ姿の親子姿は正しく「入学式」バージョンではないか。「4月5日は茅ヶ崎市では入学式」と思い込んでいる老脳には、今年は違ったのだとの反射神経が、この光景を見せつけられても容易に到達しないのである。「あれ、おかしいな~」との呟きの連続は、正真正銘の「呆け症状」の露呈か?
 早い昼食(朝食を摂らないので11時頃を昼食時間としている)を終える。
 「腹ごなし」をしようとぶらりと出発。目的地のない歩禅はいつものように近所の小学校に向かっていた。入学式であるかどうかは時刻から判断は出来なかったが、通りがかった低学年の児童らしき子どもに訊いたみた。「昨日は入学式だったんでしょ?」と。「いいえ、入学式は今日です」としっかりした言葉が返ってきた。このダメ押しで老脳は「現実を認知する」羽目になってしまった。
 自信満々?勝手に決定していた「入学式」の日程。読者の皆さんには大変失礼いたしました。訂正してお詫び申し上げます(笑)。茅ヶ崎市の入学式は本日でございました。
 桜も花びらが飛び散り始めた。今年の桜は入学式まで立派に咲いていてくれたようだ。小学校の正門を通過して「入学式」を確認しながら歩禅を続けて帰ってきた。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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