~玄関のドアを開けていない~
それも老夫婦揃ってなんだから、珍現象でしょ?
妻が玄関から一歩も外に出ない?それは、ひょっとしたら「お正月・元日」ぐらい??そんな一日が過ぎた。午後4時頃になって、階下で使用している石油ストーブに給油が必要だと妻が発言した。その任を果たそうと玄関先に佇んで気が付いた。まだ、チェーンも外れていないではないか。給油を済ませてセットして、「今日は一歩も外に出なかったのかい?」と念を押した。当然ながら否定はない。それほどの寒波である?イヤ、夫の迫力に圧倒された??後はご想像に委ねることにしよう。
今日は、小生にとっては「恒例の私的事業日」でもある。
それは『確定申告書』の作成最終日なのである。ここが今年度の最後の業務として仕上げて一段落の日としたいのである。しかし、毎年その予定通りに順調に進んだことは殆ど無い(笑)。今日は早朝から夫がその気になっていたので妻も遮る気力も無く(笑)、お手伝いバージョンになってしまったようである。パソコンに取り込んであるデータをプリントアウトし直して、届いている書類や領収書を再検討しながら早い時間から取り組んだ。
昼食前に一段落させ、先が見えてホッとする。
休憩を済ませて、最終ラウンドに入りピッチも上がって3時半頃にはほぼ完成した。再々度の見直しをして提出するばかりになった。年度末の大イベントである。来年辺りから e-tax とやらに挑んでみようか??この意欲だけは是非ともお認めいただきたい。
そんな終日の業務(笑)のお陰で、夫婦共々「玄関を開ける」作業すらできなかったということ。
外はこのまま雪が舞っていれば、明朝は銀世界だろうか。昨夏の酷暑が懐かしい(?)雰囲気も、この冬の厳寒には口を衝いて出すわけにもいかない。私的業務も一段落。明日の銀世界を想定して今夜も早く眠ることにしよう。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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