2011/02/23

新・歩禅記(46)

 ~蝋梅と黄梅って違うんだ!?~
 読者の皆さん、老夫婦のこんなくだらない歩禅対話を聞いて笑ってあげてくださいませ(笑)。
 蝋梅と黄梅の区別を知らなかったというのはホンとの話です。耳にする言葉に無頓着だった60年以上の歳月を振り返っても、知識獲得の経験すら引き寄せられなかったという証ですね。午後から気温も上がり、「外を歩いてごらんなさい」と誘いかけるような陽ざしに誘われて「空の買い物リュック」を背負った妻と一緒に久し振りの散歩に出掛けました。
 後泊の梅がもうこの世の終わりを告げるかのように立派なご邸宅の庭では満開です。
 「この花びらは梅だけどちょっと普通の梅と違いませんか?」と突然妻が声を掛けてきた。花とは無縁のような人生を送ってきた夫に問いかけるのは拷問そのものではないかい!そんな思いもあり気乗りのしない対応をしていると、庭先にいらっしゃった(見えなかった!)お婆ちゃまが、「これは黄梅と言いますのよ」と妻に語りかけていただきました。仰天する間もなく、蝋梅にまで話題は波及していきました。お婆ちゃま親切なご講義を受けて、御礼を申し上げてショッピングに向かいました。
 邸宅を離れてから暫くは沈黙の老夫婦でしたが、何だか爽やかな、そしてウキウキするような気分になったのは夫婦共通だったようです。「知らなかったわね・・」と、妻。「まったく意識すら無かった・・」と、夫。よ~く、わかりました!!得した余韻で歩調も軽くなりました。
 寒さが途切れ、温かさが戻ってくると、代はまさに「花粉の時代」となります。
 読者の皆さんの中にも花粉に悩まされる方がいらっしゃいますか?実は10年前の小生は、酷い症状の夜は呼吸困難で苦しさの余り飛び起きてしまう程の花粉症患者でした。これって、過去形?そうなんです、鍼治療の10年間で、今では「嘘みた~い」と豪語するほど殆ど症状を感じません。あれだけ予防薬から飲み続けていた薬も、今はゼロ。時々、目の周囲の痒さやクシャミはありますが、苦しさを経験している身体としては、全く気にならないほどの完治です。
 歩数計が壊れたままだったので今日の歩禅コースにドラッグストアも入れて、新・歩数計を購入することにしました。そろそろ本格始動できる歩禅の季節です。歩数計も出番です。「花粉症対策特別コーナー」が目に飛び込んできました。苦しかった日々を思い出しつつ、久し振りの歩禅を満喫して帰宅しました。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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