
確定申告書の記入が完成するとこの時期は安堵バージョン。
障子の外に「早春のような陽ざし」を感じると何だか気分までもが労働意欲を掻き立てるのです。妻に書斎の本棚を整理整頓するように長年言われ続けていることを思い出しました。転勤の時も現任先から荷物を書斎に運び込むだけで押し入れの主にしてしまっています。退職した時点でも全く同様で、幾代目の押し入れの主を創ってしまったのでしょうか。わが子達の成長で使える部屋が多くなった(笑)ことを良いことに、埃を被った主は今でも放置状態でした。
最上段の本棚を整理する決心をしました(笑)。
整理整頓の上手な皆さんにはご理解できないでしょうが、「お片付け」の苦手な小生の所以は変なクセがあるからなのです。それは、本であろうとノートであろうと、研究冊子であろうと手に取ったモノは必ず中身へのご執心が働くのです。つまり、開いたページに過去の匂いを嗅ぎだしては(片付けるどころか)座り込んで読み込んでしまうのです。今日も同じパターンの誘惑でした。
登載した写真が、本日の整理整頓を妨害した犯人です。
写真の下段の「苗字」で、更に思い出のページに呼び戻されてしまいました。小生は39歳でした。これは、文部省(当時の)海外教員派遣団の事前研修として招集された時点での班別記念撮影です。当時は、下段の苗字記入に違和感を持っていました。しかし、30年ばかり経た今となると記入の意義をしっくりと受け止めることが出来るのが不思議です。ブルガリア~イタリア~フランス~イギリス~アメリカ合衆国と共に視察をして1ヶ月を過ごした「仲間」の皆さんのお名前とお顔が一致するのです。全員が、小生より先輩でした。渉外担当という小生の任は「通訳」でした。背中を滝のように流れ落ちる汗は忘れられません。ブルガリアでの悪戦苦闘は今でも詳細を記憶しているほどです。しかし、帰国後の英語教授法に大きな変化をもたらしたことは偽らない事実でした。
そんな思い出に浸っている内でも時間だけは待っていてくれません。
予定した本棚の整理は・・・・。足下が歩けない状況になりました。妻の苦言は想定内のことでしたが、昼食前になり、俄然速度を上げることが出来ました。それもこの写真のお陰でした。あの頃の情熱と夢が彷彿としてきたからです。「1ヶ月の慣れない海外生活の難業・苦行を思えば、昼飯前のできごとではないか!」と、今でも交際の続いている団員の一人の先輩から檄が飛んできたのです。
単純な小生は、その気になると何でもやれちゃう(笑)性分です。妻も驚くほどの馬力で予定していた本棚を整理し終えて、捨てるゴミも沢山出来ました。しかし、今日の仕事量は全体の10分の1に当たるかどうかの微量です。
本格的な春がやって来る前にスッキリした書斎に戻したいと心新たにしている昼下がりのひと時です。奮闘を応援してください。
0 件のコメント:
コメントを投稿