~体調管理の重要性を痛感しつつ~
3年前に他界した義父母の生活リズムに異変を感じたのが体温調節の異常だった。九州の夏は、関東で生まれ育った人たちの想像を絶する暑さである。そんな熱気の中でも「汗をかくこともなく」下着を数枚重ね着したままでも義父は平気だった。妻が、(自分の親なので)感情的な声を張り上げて脱がせようとするが父親は頑な迄に従おうとしなかった。母親は寝ている状態が多かったので比較的着替えは楽だった。昨日はストーブを使用したが、今日は午後の気温は18度を超えているという。自律神経が失調すると体温への感受性も疎くなると言うではないか。介護の日々を思い出しながら、昨今のように寒暖の差が激しいと介護者の苦労も大変だ。そんな思いを馳せる午後であった。
3時頃から60分間の散歩(『歩禅』)。
ホームセンターを往復すると歩数計は7000歩。ショッピングする目的を持って出発すると歩調も軽いようだ。妻が「布団圧縮袋」を買うという。押し入れを整理していた妻の呟きが聞こえていた。生活臭の無い夫には「布団を圧縮する」という言語の意味が現実的ではない。いや、布団のイメージから「圧縮された布団」の実態が想定できないのだ。ともあれ、それらしきモノ(笑)を購入した。安価なことにも驚きつつ妻のリュックに入った現物と共に歩禅の帰路を楽しんだ。
小学校の近くの家庭にはミモザの花が咲いていた。
昨年もこのブログに登場した花である。ミモザという花の名称の「音」が好きなのである。信州出身の後輩教員からその名前を教わった。信州ではこの花が咲くと春が近いのだそうだ。茅ヶ崎の庭ではもう満開になりそうなほどの花を愛でることが出来た。春はもう、そこ!
帰宅して圧縮袋の機能に仰天。ふっくら布団が煎餅布団に早変わり。驚く夫と冷めた妻。布団圧縮袋が引き起こした「生活文化」の夫婦間の大きな温度差で御座いました!!
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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