~経験値は確かに健在~
加給年金受給者が年金受給者になる。
読者の皆さん!この専門用語(笑)がわかりますか?専業主婦(って、まだ認知されているのかな?)を妻に持つ給料所得者にはこの時期が早晩やって来るようです。我が夫婦にもついに、双方が年金受給者に「出世して」しまいました。つまり、老妻もその年齢についに到達したと言うことです。満年齢での誕生日を過ぎた日から、「年金申請」が受け付けられ手続きが完了した時点で「年金証書」が発行され名実共に(笑)年金受給者となれる(?)のだそうです。
その申請に藤沢年金事務所に当事者を伴って行ってまいりました。
過去の経験は偉大でありました。実は、3年前に立て続けに義父母の死亡に伴い、10回位「訪問した」事務所です。死亡に伴う年金受給終了の手続きでした。何だか空気が懐かしく思えました(嘘)。そこでは頗る冷淡に添付書類の不備は差し戻しです。再び市役所に出向いて新たな資料の交付を受けて年金事務所へと繰り返した日々が大きな経験値となっていました。その移動も交通渋滞によって塞がれると気分までが滅入ってしまいました。そんな繰り返しをしたことがやっぱり生きていました。
小生自身の「年金加入記録」に比べれば、流石に専業主婦であるので「国民年金」一つだけの加入であり、事前に届く確認情報も受け取っているので、経験者である小生が資料の準備等を全てやってみました。
8時半に家を出て、市役所で必要書類の交付を受け年金事務所に到着したのが10時前でしたが、そこには以前と全く変わらぬ光景が待ち受けていました。待合室はほぼ満席状態でした。案内板に表示されている受付番号からは気が遠くなる距離感を受けました。しかし、持ち込んだ本を取り出して「読書をする」ことにしました。気が付いてみると、スムーズに番号札の推移があり、意外と短く感じた待ち時間でした。そして、事務書類の不備の指摘がハッキリしましたので気分的にも落ち込むことなく一旦市役所に戻れました。
不備だった資料を封筒に入れて「完全資料」として、郵送指示(書留郵便)に従って自宅近くの郵便局から送ることが出来ました。予定では2日間は考えていましたが、スンナリと一日で完了したのを、喜んだのは、今回の当事者である我が老妻でありました。
「役に立ったかい?」をわざとらしく恩着せがましい言葉を掛けてしまう老父は、決して素晴らしい人格者じゃぁ、ございませんなぁ~!!この反省は、「経験値」としていつ生かしましょうかね(笑)。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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