2011/10/13

目出度く「運転免許証」更新なる!



 ~72歳まで有効とは言うけれど・・~

 運転免許更新者講座でVTRを視た。

 茨城県の交通事故状況データを画面と説明で受け止めながら高齢者の交通事故死の高率を認識した。免許証の更新も「70歳」がキーパーソンであることを実感しながら手渡された「最後の免許証」(と、考えている)を握りしめて不案内な市街地を抜けて帰宅した。反射神経の衰えは、ひょっとすると自意識が少ないのかもしれない、とハンドルを握りしめる手に異常な力が入るのに苦笑しながらの運転であった。

 閑かな離れ屋で、ごろりと横になったらいつの間にか眠ってしまったらしい。30分も眠ったのだろうか。目を覚ますと「長旅をさせてしまって・・」と老妻が、先般の九州への旅のことを遠慮がちに謝りの言葉にして発した。「そんなことを言うもんじゃない」と突き放しながら、枕元に置いてくれていた朝刊に目を通した。

 映画監督の新藤兼人さんの言葉が新聞のコラムで紹介されていた(写真版)。

 最後の段落での表現には、この老脳まで刺激をいただくような嬉しさである。内容の登場事例人物とは立場は違うが、内側に流れる「生き方」は共通であると思うからである。記事の中に紹介されている氏の著書をネットで調べたが、もう絶版になっているようだ。新年早々には、氏の母校(小学校)の研究発表会の記念講演に招かれている。校舎内に特設された「新藤兼人・資料館」をまた覗くことが出来る。氏の偉大な足跡に、この記事の文章を照らし合わせると直接に対面しているような気分になるのだから至福である。蛍が乱舞する母校周辺にも秋の訪れはまた違った趣を醸し出していることだろう。

 なるか、ならないか ではなく するか しないか である。

 この氏の言葉を大切にしたいものである。

 運転免許証も更新して深まりゆくわが人生である。年齢相応の黄昏に没することなく、「燃え尽きるまで燃える」人生の歩調を大切にしたい、と改めて心している爽やかな朝である。



 

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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