
誕生日の花と花言葉
アキノキリンソウ:安心
と、アナウンサーの声が浴室に流れた。半身浴の友はラジオ。番組は『ラジオ深夜便』。今日、皇后陛下が喜寿をお迎えになったとのアナウンスが続いて、「お言葉」も朗読された。耳を疑いながら浴室を出てテキストを開いたのは聞き取れなかった「誕生日の花」の名称を知りたかったからである。アキノキリンソウと言う花の名前は、聴いたことも無ければ実物を観たこともなかったからでもある。ネットで画像を調べてみると左のような花である。群生するのかな?群生すればセイタカアワダチソウのように見えてしまうのではないだろうか?要らぬ心配をしながらちっちゃな知識を上積みした。この花が「安心」という花言葉を発するらしい。納得はしないが、最近気になる「花言葉」の意味合いでもある。開いたテキストのページにカレンダーがある。10月の「誕生日の花・花言葉」一覧がカレンダーに組み込まれている。言葉に注視してみていると「良い言葉」が並んでいる。
「清楚」「あの日のことを思い出す」「永遠にあなたのもの」「思いやり」と今日までの数日間の花言葉を確認する小生は、やっぱり、正真正銘の「能天気な毎日サンデー爺さん」である(笑)。
迷信??縁起担ぎ??
もっとも軽蔑して生きて来た無謀な人間でもある。方角や干支、厄年等々については諸先輩からも様々なサジェスチョンを戴いたが一向に聞き入れることも無くがむしゃらに生きてきた。そんな人生の来し方を苦笑と共に振り返らせいるのがNHKのラジオ番組である。
4歳になったばかりの孫に「おじいちゃんは大きくなったら何になりたい?」と数日前、真顔で質問されて回答に窮した。どんどん小さくなっている(笑)祖父ちゃんには大きくなったらの夢は、もう存在しない。
そこに10歳の孫息子から、先日他界した取手市に住む叔父のことに端を発したのかとんでもない要求が飛び込んだ。宿題をしながら話しかけてきたのである。前夜のこと。取手市の告別式から帰宅した父親と祖父が食卓でビールを飲みかわしながら叔父の思い出話をしていた光景を描写しながら、こう言った。
「あと10年経ったら、僕もビールが飲めるから最低でもあと10年は生きててよ、祖父ちゃん」
そうか!初孫もあと10年すると成人式を迎えるのか。大人になったらお祖父ちゃんとビールが飲みたい、とは彼の口癖であったことを老妻が説明した。胸がジーンと熱くなった。小学校1年生になった孫は通っている小学校の「創立記念日」(当地では休業日となって児童はお休み)が10月20日だと、大騒ぎしている。つまり、今日は小学校に入学して初めての特別休日なのである。お祖父ちゃんのお誕生日と学校の誕生日(「創立記念日」)が一緒であるのがそんなにも嬉しいことなのだろうか。
孫たちと同居して半年が過ぎた。
元気で大きく成長してほしい、としか願いは無い。10年も長生きしたら彼らも大きく成長して「相手にもならない」爺さんになっているだろうが、見てみたい。そんな素朴な願いを果たすためにも、「自然治癒法」を念頭に健康管理に気配りをして生きねばなるまい。珍しく神妙な思いの朝を迎えている。
祖父ちゃんは大きくなったら孫とビールを飲むこと!としよう。
0 件のコメント:
コメントを投稿