2011/10/20

「誕生日の花」って、どんな意味?

 ~ラジオでは毎朝、耳にする言葉~
 誕生日の花と花言葉
 アキノキリンソウ:安心
 と、アナウンサーの声が浴室に流れた。半身浴の友はラジオ。番組は『ラジオ深夜便』。今日、皇后陛下が喜寿をお迎えになったとのアナウンスが続いて、「お言葉」も朗読された。耳を疑いながら浴室を出てテキストを開いたのは聞き取れなかった「誕生日の花」の名称を知りたかったからである。アキノキリンソウと言う花の名前は、聴いたことも無ければ実物を観たこともなかったからでもある。ネットで画像を調べてみると左のような花である。群生するのかな?群生すればセイタカアワダチソウのように見えてしまうのではないだろうか?要らぬ心配をしながらちっちゃな知識を上積みした。この花が「安心」という花言葉を発するらしい。納得はしないが、最近気になる「花言葉」の意味合いでもある。開いたテキストのページにカレンダーがある。10月の「誕生日の花・花言葉」一覧がカレンダーに組み込まれている。言葉に注視してみていると「良い言葉」が並んでいる。
 「清楚」「あの日のことを思い出す」「永遠にあなたのもの」「思いやり」と今日までの数日間の花言葉を確認する小生は、やっぱり、正真正銘の「能天気な毎日サンデー爺さん」である(笑)。
 迷信??縁起担ぎ??
 もっとも軽蔑して生きて来た無謀な人間でもある。方角や干支、厄年等々については諸先輩からも様々なサジェスチョンを戴いたが一向に聞き入れることも無くがむしゃらに生きてきた。そんな人生の来し方を苦笑と共に振り返らせいるのがNHKのラジオ番組である。
 4歳になったばかりの孫に「おじいちゃんは大きくなったら何になりたい?」と数日前、真顔で質問されて回答に窮した。どんどん小さくなっている(笑)祖父ちゃんには大きくなったらの夢は、もう存在しない。
そこに10歳の孫息子から、先日他界した取手市に住む叔父のことに端を発したのかとんでもない要求が飛び込んだ。宿題をしながら話しかけてきたのである。前夜のこと。取手市の告別式から帰宅した父親と祖父が食卓でビールを飲みかわしながら叔父の思い出話をしていた光景を描写しながら、こう言った。
 「あと10年経ったら、僕もビールが飲めるから最低でもあと10年は生きててよ、祖父ちゃん」
 そうか!初孫もあと10年すると成人式を迎えるのか。大人になったらお祖父ちゃんとビールが飲みたい、とは彼の口癖であったことを老妻が説明した。胸がジーンと熱くなった。小学校1年生になった孫は通っている小学校の「創立記念日」(当地では休業日となって児童はお休み)が10月20日だと、大騒ぎしている。つまり、今日は小学校に入学して初めての特別休日なのである。お祖父ちゃんのお誕生日と学校の誕生日(「創立記念日」)が一緒であるのがそんなにも嬉しいことなのだろうか。
 孫たちと同居して半年が過ぎた。
 元気で大きく成長してほしい、としか願いは無い。10年も長生きしたら彼らも大きく成長して「相手にもならない」爺さんになっているだろうが、見てみたい。そんな素朴な願いを果たすためにも、「自然治癒法」を念頭に健康管理に気配りをして生きねばなるまい。珍しく神妙な思いの朝を迎えている。
 祖父ちゃんは大きくなったら孫とビールを飲むこと!としよう。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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