~世界で一枚の・・・~
こんな可愛い絵柄付きの封筒に「1枚のお煎餅」が入っていました。
記念式典の資料が入っている大きな封筒の中に発見してほのぼのとした気分になりました。最後に勤務した学校が「新設開校」の小学校でしたので、数多くの「記念式典」が必要となり、事前にも事後にも関係者の協力を得て何とか任を果たせた記憶が蘇りました。それは、「学校の・・・」式典では、やはり主役は児童・生徒であることを再確認する時間ともなりました。
予定時刻より約30分ばかり延びていましたが、花形の主人公軍団が、会場の体育館を所狭しとばかりの声と動きで盛り上げると参会者はすっかり時の経つのも忘れる程に変貌しました。驚きというより当たり前の感動と表現したほうが妥当かも知れません。
創立70周年。戦前の「国民学校」からの歴史が紐解かれると十歳に満たない子供たちの席からもため息とも驚きともつかない音が聞こえました。学校の歴史を共有する時間が貴重であることを今更ながら痛感しました。
教員対象の「授業研究会」スーパーバイザーとして、昨年からこの小学校とは関わっています。
教科指導風景とは違った子どもたちの「実力」を垣間見ることができたことは今後の指針にも影響が出そうな充実感を抱いて、ご招待に感謝して学校を出ました。
学校教育の原点は授業にあり。そんな豪語を発することができるのも、今日のような素晴らしい『実践発表』を直に見届けることができたからでしょう。これからが楽しみになりました。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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