2011/06/30

「上半期」が終了する・・・

 ~鳥の鳴き声で目を覚ます幸せ~
 昨年から請け負っている「教員採用試験受験者」対象の講座も、26日に最終回の講義となった。ということは本番が直近であること。受験者の形相も変わって来ていたのを思い出しながら、スペシャルサービス(今年度から)の期限付き『添削指導』も最終受信の原稿を以って完了した。上半期が終わったという実感である。
 多方面にわたり「教育課題」が提示され、それに対して論究するという「小論文」の添削をしながらふと「若かりし自分」を思い出すことがある。立派な論文を提出する「教師の卵」の皆さんの論述力に感心しながら我を振り返るのである。「何も知らないまま・・・」に採用され、先輩に足蹴にされたり蔑視されたり、そして最悪の事態は校長に「辞めますか」と言い寄られた光景が浮かんでは消えるのである。
 良くぞ教員道を全うできたなぁ~、と思えば思うほど「人との出会い」の妙を感じぜざるを得ない。優しく慰められたり、労わってもらった記憶は蘇って来ないが、叩きのめされた先輩教師の「厳しい一言」が何故か鮮明に浮かび上がってくるのが今更のごとく不思議で仕方がない。
 あの厳しさの風景の中には「無限の愛」が潜んでいた!?
 昨年からのこの講座との出会いは、「報恩の儀」として、諸先輩が企まれた『罠』ではないか。恩返しの足りない愚鈍な小生への「厳しくも優しい」試練の場が準備されたのであろう。そんな充実感をいただいて今回の「一次試験」対策の任務を終えることができた。7月3日が受験日である。「恩送り」の心情で当日の奮闘を祈るだけである。
 爽やかな朝の空気の中で、鳥たちの囀る声が耳に入る。
 その声で目をさまし、雨戸のシャッターを上げるとひんやりとした風が舞い込んできて心地よい。さあ、これから今日の出立の準備に取り掛かろう。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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