~雨天を心配するばかり~
週末は、孫が通う小学校の運動会の予定らしい。
先月末に千葉に住む孫の小学校の運動会だった。雨も降らずに一回で実施できたと娘(母親)はホッとしたようだ。今度は同居の孫達の運動会の番である。今日も下校すると、「おじいちゃん、土曜日は雨降らないよね~」と、二人の小学生が連続して聞いてきた。答えは決まっている。「降らないように祈っているよ」である。
運動会と雨。
小生の学生時代の運動会は「秋の風物詩」だった。雨の降る確率は比較的少なかったような気がするが、皆さんはどうだったでしょうか?強烈な思い出は、高校の体育祭である。母校はその当時から開催は6月だった。九州の6月は「梅雨真っ只中」である。3年間、3度とも「全て雨天」だった。中でも強烈だったのは3度の延期で、待ったなしの開催だった。生徒会の声掛かりで全校生徒が自宅から雑巾を持参して、運動場の水取り作業で始まった。降雨が無かったので数時間遅れで開催されたが、異常なほどの盛り上がりだったのは何故だったのだろうか。同窓生との雑談でもその話題が必ず飛び出すのが強烈度を物語っている証拠である。
小学校や中学校の運動会の思い出は特記することも無い。小生は、何の努力することも無く、徒競走で2番以下の順位を獲ったことは無かった。走力には自信もあったので、運動会を苦にする友人たちには申し訳ないと思うことが思い出だったかもしれない。表現が稚拙で自慢話と感じられた人にはお詫びします。
そんな事前の苦労と楽しみが交錯する週末の運動会。
せめて、千葉の孫たちの運動会のように雨に悩まされる様な事が無いようにと祈るだけである。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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