2012/06/25

賽(サイ)は投げられた!

 ~要請業務に一区切り~
 3年目を迎えた業務である。
 それは教員採用試験を受験する人たちを対象にして開講している講座(民間企業)の講師業である。昨日で最終回だった。契約上では、もう1回だけ7月末に出講するのであるが、それは一次試験合格者だけが対象となるので昨日は「総まとめ」の講義となった。単独担当講義回数は5回だけである。他領域への支援のために出向く回数も契約上成立しているが、やっぱり担当業務に対しての責務は重い。ここが公立学校出身者には厳しい程の社会的評価を受けることになる。公務員と一般民間会社との格差を痛感する時期も秋には必ずやって来る。
 賽は投げられた!
 現象は学校現場と変わらない。「今日で終わる」となると心情的な動揺があるのだろう。90分間の講義も、最終実習も真剣そのものであった。質問も出る。回答(解答)を終えても不安そうな表情は消えない。わかる気もするが、もう『剣ヶ峰』に立っている意識が優先されるべきであろう。
 「ネット添削」(=造語)を打ち出した小生のボランティア活動実務は大繁盛である。教員採用試験科目の中の「小論文」が担当なので、この手法は欠かせない。パソコンソフトの機能(=校閲)の援護もあり、楽しみながら受講生の頑張りを支えて来ることが出来た。
 昨夜はスタッフと横浜で呑んで帰宅したので今朝の寝覚めは遅かった。起床するとパソコンに向かうのはいつもと同じだったが、「ネット添削」論文が9通も届いていたのには仰天した。まさに、賽は投げられたのである。受講生諸氏の最後の頑張りを支えるべく。本番までの日々をボランティア精神で寄り添うことにしよう。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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