2012/06/11

「代休日」の我が家

~「子ども」は元気が魅力~
 一日順延の孫の運動会が昨日、無事に終えたようだ。
 父親が撮ったVTRを朝から鑑賞する羽目になった(笑)。昨年は秋に行われていた運動会だったので転居した初年度はお客様気分で楽しんだ。4月から半年間の「教育の跡」が理解できた。今日の画面で視る限り、入学して2か月も無い1年生の演技に「発表には時期尚早」の感が否めない。
 ふと、職業病が再発したことに気付いた。職業から離脱した「5人の孫の祖父ちゃん」の脳裏にはまだ病巣が存在していることに苦笑してしまう。肉眼で見る良さと画面で見る良さの違いもわかるので、昨日の様子に十分に堪能できた。
 孫の友人たちが大勢やって来る、との情報を言い置いて、園児を連れて嫁が出勤した。母屋には小学生の2人の孫が居る筈だが、恐ろしい程静かである。祖母ちゃんは、静かであればそれなりに心配らしい。「そんなに心配だったら行って様子を見れば良いじゃないか」と質すと、「だいじょうぶ」と、答えにならない応えをして台所に立ち始めた。代休日の孫の昼食の下準備らしい。また、「孫を連れて昼食は外で食べないかい?」と、追い打ちをかける。孫たちからのリクエストがあるらしく、「焼きそばにする予定があるから外食はしません」とぴしゃりと断たれてしまった。「お友達が来る前に宿題を終えるように」とでも母親に言われているのかも知れない。ホントに静かな母屋である。嵐の前の静けさ??
 中学校の野球部員を指導していた時分に、代休日に「早朝練習」指示したことがあった。30年も前のことだ。その時、同僚から「代休の意味が無い」と選手に同情が寄せられた。小生は「子どもは元気印」を発して一笑に付した。新陳代謝の旺盛な年齢には、「ひと眠り」でその機能は復活すると専門家から聞いたことがあったからである。「明日は早朝練習をする」ことの意識付けとそれに伴う自己健康管理の基礎訓練のために日程を設定した小生は、選手に「時間に遅れるなよ」とだけ伝えただけだった。そんな非常識(と、誤解された)な練習で育った選手たちも、後数年で50歳になる。参考までに練習開始時刻は7:00であった。運動会の翌日に代休を満喫しているような我が子の育て方などしているまいな。
 母屋の小学生たちもゴロゴロしながら過ごすようだったら雷(=ごろごろ)でも落とそうか(笑)。運動会の代休はお疲れ様の先生たちのモノなんですよ。
 一晩ゆっくり寝て元気復活しない老体には2日間の代休が必要になってしまったようだ。代休日に猛練習を課した若かりし日々が、懐かしく思える(孫の)代休日の朝である。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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