2012/06/15

遅く起きた朝は?

~孫の登校を見送るのが精一杯~
 7時15分は小学生の孫たちが毎朝登校する時刻である。
 昨夜は日帰り強行軍の日程で愛知県豊橋市での用務だった。朝9時前の電車に乗って土浦駅で特急電車に乗り換え、上野駅構内を小走りで山手線のホームへ急いで東京駅まで移動する。東京駅から乗車するのは「豊橋駅停車」のひかり号である。時間限定の新幹線だけあって豊橋駅までの所要時間も短い。駅に着くと主催者のお迎えの車が駅頭にて待っていていただくので学校へ直行できる。豊橋駅から比較的遠隔地にあるので乗車時間も30分は掛かるが到着と同時に給食をいただいて業務開始であった。
 型通りの用務は、それ自体は苦痛ではない。苦痛な状態に陥るのは相手次第である。昨日は4回目の訪問であった。確実な前進の足跡を刻んでいる学校の主体的な取り組みが受け止められれば苦痛どころか快感に誘ってもらえる。毒舌?辛口批評?関係雑誌にも「歯に衣着せぬ」と評される張本人にとっては、十分に自意識はあるが、好き好んで発するモノではない。「人を見て法を説く」原理を忘れている訳ではない。その基準は?やっぱりトップリーダーだろうか。管理責任者の『腰の据わり』方次第だと断言できる。
 辛口だったかお座なりの講評だったか、は聴講した相手の感想に委ねることにしよう。朝から電車に乗って帰って来るまでの「車中の時間」が用務に携わった時間より長い場合は「疲労困憊」の状態になるのは当然である。しかし、それを帳消しにしてくれる代物がある。それは、聴講相手の視線である。真剣に聞き入りながらメモを取る聴衆と出会うと疲労感は吹っ飛んでいくのだ。回を重ねるごとにその視線の熱さを感じ取れる。これこそ講師冥利である。熱い視線が次回の訪問(10月)への期待をそそる。関係者の配意に感謝しつつ帰路に着く。
 通常のライフタイムスケジュールは9時就床4時起床が基盤となっている。大幅に時刻がずれ込んだ就床時刻からすれば、早朝起床は無理である。しかし、体内時計は今朝も4時には作動していた。妻の起床を確認しつつも瞼が開かなかった。目覚めさせてくれたミュージックは「ラジオ体操」開始のメロディだった。
 遅く起きた朝は脳味噌が動転している。急いで着替えたのは元気で登校して行く孫たちに「行ってらっしゃい」を発するためだけの行為にすぎない。何とか体を成したのでホッとしている。時には生活リズムの崩壊も良いかっ!!(得意の「開き直り」)
 また、明日も少々のリズム崩壊の日程にはなるが茅ヶ崎市への里帰りである。意識できる元気があることを喜ぶことにしよう。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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