2012/10/24

歩禅の記(3)

歩禅の記録【08:35~09:30 5600歩】

 ~風の冷たさはやっぱり「北関東」~

 若干遅れの出発ではあったが、「秋晴れ」と言うより小生には「初冬の」の澄みきった青空と表現したくなるような陽気の中の散歩である。

昨日はいつもながら(隔週予定)の鍼診療日であった。前回もそうであった(笑)が、帰路の中央快速線の人身事故で三鷹まで到着せず途中駅で止まってしまった。復旧の目途が立たないと言う車内アナウンスに応えて、まだ動いていた下り線(立川方面)に乗り換えて、立川駅から南武線に乗って川崎駅経由で上野駅に辿り着いた。約2時間のロスタイムを生じてしまい老夫婦のエネルギーも限界だった。

 そんな疲れも今朝の好天に救われて勇んで歩くことが出来た。

 田園地帯の西に聳える筑波山が今朝はとてもきれいに見えた。早朝歩禅コースの鶴沼を回りたいと言う老妻の要望に添って方向を転換して歩いた。明るくなる頃には既に帰宅していたので陽射しを受けている湖面を眺めたことはなかった。また趣が違って良いモノだった。

 帰路にある林の中から、独特な匂いがした。

 熟して落ちた銀杏の実の匂いだった。好物だと言った夫のために銀杏の実を拾った妻が全身蕁麻疹に罹った思い出の話になるのが、「この匂い」がきっかけである。その度に苦笑する。まだ、小学生だった我が子どもたちも小生も一緒に拾ったが犠牲者は妻だけだった。その後、かなり長い期間、「銀杏料理」は食卓には載らなかった。今は、何事も無かったように振る舞ってくれるので若き夫婦時代の小さな思い出として、この時期になって口に上るのである。

 ほぼ1時間を歩いて帰宅すると、庭先に干していた(昨日の雨に濡れた)傘が風で飛んでいた。洗濯物も風に吹かれて気持ち良さそうだった。

 南向きで陽射しを遮る建物も大木も無いので母屋のベランダに干してある洗濯物も、平屋の離れの軒先に干している洗濯物も日光時間が少なくなる冬場でも一日で洗濯物が十分に乾くらしい。老妻にとっては何よりも嬉しい事らしい。

 歩禅で温まった身体は、温かい陽射しと爽やかな風(ちょっと冷たいかな)で身も心もリフレッシュできたようで、昨日の疲れも消え去った。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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