お盆前のお墓の掃除。
三男坊で生まれた小生は、自家の仕事(=農業の手伝いや葬祭事への関わり)は一切免除されて育ちました。兄二人・姉二人の末っ子の小生は長兄とは10歳も違っていましたので、「全く充てにされていなかった」存在であったようです。長兄も次兄も真面目な働き者でした。姉たちも炊事一般は母親に任されていたようでした。家の中では存在感の無い末っ子は、その分だけ外交官(笑)の役目でもあるかのように帰り着く頃には真っ暗になるような距離まで「交友関係」を大事にした超・遊び人だったのです。今でも友人の多い生活はこんな環境下で育まれたのです(笑)。
結婚した相手は「一人っ子」です。
自家の仕事は娘である妻の全身に負わされる身です。親戚の冠婚葬祭も一手に引き受けざるを得ない人生です。父親が次男であったために本家の墓石には建立者として名を刻んで納骨が出来るような準備まではしていましたが、義母と妻は真剣に墓地を探していました。人生の巡り合わせは異なものです。
義父母にとっては孫に当たる小生の長男が当地に居を構えて12年になります。長男嫁の実父は僧侶です。大きなお寺の御住職です。寺内に墓地があります。介護が必要になった義父母には相談が出来ません。長男と相談して墓地を求めました。九州で生まれ育った義父母ですが、「可愛い孫」が墓守をするというのですから、当地に葬っても大丈夫だと小生も決断をしました。
義父より4か月先に逝った義母の納骨には間に合いませんでしたが後を追うように直ぐに逝った義父の四十九日法要までには、立派な墓石が間に合いました。嫁の実家に立ち寄った時には、(義父母にとっては)曾孫たちもお墓に花を供えてくれるそうです。幸せな曾祖父ちゃんと曾祖母ちゃんだと、妻は喜んでいます。
何もしない小生。
出来るのは、お盆とお正月、そして春と秋のお彼岸の前の「墓掃除」だけです。今朝は5時に家を出てお墓掃除の任を果たして帰って来ました。これで嫁いだ娘たちの里帰りの墓参に間に合いました。昨日までの出講の疲れも何となく消え去ったような爽やかな朝です。
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