2010/06/09

「今日って、どんな日?」

 ~風化してしまう哀しい出来事の記憶~
 ラジオ番組で「今日は何の日」という1分間ぐらいのアナウンスメッセージ形式のモノがあります。昨日のことです。6月8日は何の日?歴史上にどんな出来事が起きたのか。『腰湯』を堪能しながら耳はラジオの声に集中していました。
 大阪教育大学附属池田小学校事件と秋葉原無差別殺傷事件。
 同一の日に「歴史上に残る悲惨な事件」が起きていたのです。双方とも強烈なインパクトがありました。4月に開校したばかりの茅ヶ崎市立緑が浜小学校の校長室で、テレビの中継画面に集中した時間を思い出していました。最後に勤務した小学校でした。その後、国や県、市から矢継ぎ早に「緊急通達」文書が届いたのです。児童生徒を護るべく行政の指導も例のない厳しいモノでした。
 老脳の中で走馬燈はが回り続けました。
 秋葉原の惨い事件。前日に小生はその事件現場には行っていました。歩行者天国ではなかったのですが、パソコン周辺器を購入のために行ったばかりの景色がTV画面に映ると背筋が寒くなってしまいました。罪を犯した青年の生い立ちを後で知りました。心痛の極みでした。
 犠牲者のご家族や関係者の皆さんには、決して忘れることのできない日々なのです。しかし、「そんな惨い日」が、時の流れと共に、人々の記憶から薄くなり、消え去ってしまうと思うと本当に哀しくなります。風化してしまうほど辛いことはありません。
 昨日という日(6月8日)は、そんな日だったのです。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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