~今までにない「経験」~
帰宅して夕食を終える。
ドッと疲れを感じる。それは通常の講演活動の疲労感とは異なる。教員採用試験受験者を対象にした講座の「指導者」を請けて5月8日からその業務に就いた。今日がその最終日であった。受講者は7月11日が受験日である。
教員時代には高校受験も大学受験も「指導者」としての業務には就いたことがある。「偉そうに受験指導をした」己の姿は今でも再現できる。そして、結果はそれなりのモノがあった。今となればこれは単なる自尊心か。
今日は40数名(受講登録者)の受験直前最後の講座だった。何とも言えない「消化不良」状態に陥ったのは何故だろうか。受講者との「関係づくり」が未完成のままに業務が完了したからである。これは「元・教員」の「教員たる」甘えの構造によるものなのかも知れない。
ともあれ、受講者諸君の最後の「孤軍奮闘」を期待するばかりである。
歩禅とは、『安岡正篤 人生を拓く』(神渡良平 著 講談社+α新書)で拾った言霊です。千葉県で早朝ウォーキングを長年実践しておられる方の言葉として紹介されていました。沈思黙考の「坐禅」に呼応するものだそうです。ふと読み留まったのは我が愚脳にも大きな電撃が走ったからなのです。歩きながら自然界に身を委ね、自然界に畏敬の念を抱き、そして自然界に語りかけることのできる自分を見いだすこと。これを「歩禅」と利己的に理解しました。坐禅が苦手な私には「静かに座して己と語る」ことに替わるべく言葉として受容できる気になったのです。だから私には単なる言葉としてではなく、『言霊』(ことだま)となったのです。 平成16(2004)年10月20日 還暦に記す ~以降「散歩日記」を歩禅記として継続発信中~
自己紹介
- 角田明
- 1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。
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