2010/06/24

『惚れ症候群』の爪痕

  ~「夏つばき」の歓迎~
 寒椿は知っていましたが、夏つばきは知りませんでした。
 読者諸兄から軽蔑されそうですが、本当にしらなかったのです。昨日訪問した立川市立第七小学校の正面玄関脇にきれいに咲いている「白い」花が目につきました。雨が降ったり止んだりの梅雨空の鬱陶しさの空気の中にこの清楚な花が凛として映りました。花の名前を問いました。そして知りました。雨に似合う紫陽花と争っても今日は勝ちそうでした。
 今回の訪問は、「ひょんなキッカケ」(「惚れ症候群」)で成立しました。
 今年の2月に開催された教育実践・立川『響の会』セミナーでのことです。若い男性教諭が授業実践の発表をしました。小生は指導助言をすることになっていて出席していました。好感度の高い発表でした。学級の子供達への「声掛け」の内容に惚れました。思わず「今度は学校訪問して直接授業を見たいですね」と講評の弁として発してまったのです。たかが一言、されど一言、の大反省心とは反対に「学校全体の授業研究会」として実現してしまいました。
 学校行事は盛りだくさん。教務を担当すれば苦労が良くわかる。校長や教頭から突然に「降って涌いた」如くの申し出には困惑するモノなのです。「年間行事として年度当初に無いモノは・・・」と規定通りにバッサリ切られて当然。
 小生の性格は、多方面から分析されるので自身は掴んでいない領域に達することも多いのです。しかし、この「惚れ性」に関しては自覚症状も明白です。他人の言動に感動すると「軽々しく惚れて」しまうらしいのです。そして、「無償の愛」を押しつけてしまうという性癖になって現れます。結局は「ありがた迷惑」としてご迷惑をお掛けしてしまうわけです。この行為を損得抜き?と言えば格好が良いのでしょうが、惚れ込まれたサイドでは大迷惑なことですよね。
分かっているのですが治りません(笑)。
 該当者としての実感がある方々は、このブログを読みながら苦笑していることでしょうね。とんでも無い被害者にされてしまいます(ました)ね。お詫び申し上げます。 「小生が訪問する」、ただこれだけで膨大な教材研究から指導法の改善へと真剣に取り組んで公開せざるを得なかった当事者にはご苦労をお掛けしてしまいました。しかし、2月の時点より更に大きな成長を確認できました。今後への期待がまた高まりました。
 学校を揚げて特別日課としてお迎えいただいた校長先生、教頭先生はじめ全教職員の皆様に心より感謝申し上げます。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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