2010/09/06

一ヶ月遅れの「ニュース」


  ~「今夏最大のイベント」で学んだこと~
 8月7日(土)実施の第15回教育実践・ちがさき『響の会』夏季特別セミナー。
これは主宰する会の年間最大のイベントである。以前のブログにも記したが、区切りの良い今回の「第15回」を最後にして会を閉じようかと心密かに気持ちが傾きかけていた。熱が冷めたわけでもない。後継者への伝達に裾野の広がりを感じ取れなくなったことが大きな要因だと自己分析をしながらずるずると時間を過ごしてしまった。
 基調講演を依頼することも大変遅い時期になってしまったのも心の動揺があったことをが如実に明かしていた。2ヶ月前になって「出講を依頼する」とは、講師に対しても失礼極まりないこと。重々承知していながら、気持ちの整理が着かないと何ごとも後手に回ってしまうモノである。愛知県小牧市を訪れたのは6月12日。当市で開催されているセミナーの講師として訪れ、副島氏と再会した。講師の依頼をしたのは、その懇親会の席上であったこと自体も恥ずべき体たらくであった。今となっては「穴があったら入りたい」心境である。気持ちよくお請けいただいた瞬間以降、当日までの自己嫌悪は前代未聞であった。非礼の極を突きつけた張本人として当日の到来をこんなに不安な思いで迎えたことも前代未聞である。当日は市内の中学校教員には市全体の大きな行事が組まれていて参加者はゼロであることも会場で知った。顔面から火が出るほどであった。
 氏の講演の中に「校長を見れば学校がわかる」という親しい友人の研究者の発言を引用された下りがあった。主宰者を見ればその会がわかる?聴きながら、今度は背筋に冷たい水が流される思いがして寒気さえ覚えた。前代未聞の極めつけは「参加者が異常に少ない」ことであった。常々「数の原理」を否定して憚らない主宰者であるが、こんなにまで少ないとは!?俄か仕込みのような会の運営にトップとしての怠慢を痛感したのである。参加したい中学校の教員も大勢いただろうし、主宰者としても聞いて貰いたい管理職も大勢いるのだから、行事の日程確認も怠り、変更もしなかった主宰者としての緩慢な姿勢が全て会場に表出したことになった。
 掲載した氏のブログを一読いただいても、素晴らしかった「夏季特別セミナー」と受け取られそうである。だからこそ自責の念に苛まれることになってしまう。
 氏のブログの存在は承知している。あれから1ヶ月間「開く勇気」がなかった。引き金は昨夜届いたメール。氏のブログの内容が記されていて、締めくくりに「第16回は茅ヶ崎に行きます」と結ばれていた。 早朝歩禅のために4時前に起床した。気になって出発前に恐る恐る「勇気を奮って」氏のブログを覗いてみた。
 開き直りは得意芸(笑)。
 そこで、今日は(恥ずかし乍ら)、一ヶ月遅れのニュースとして読者の皆さんにお届けする事にしました。これは個人的な『禊ぎ』の証です。今朝も4時半から1時間「早朝歩禅」を済ませました。夕べ遅く届いていたたった一つのメール。たかが?いや、されど!!心新たにして来季に向かって歩き出すことを心に誓いながら早朝歩禅から帰宅しました。
 副島孝先生、発表者の先生方 そして参会者の皆さん、失礼や非礼の数々をお許し下さい。
 そして、改めてここに「一ヶ月遅れ」の御礼を申し上げます。本当に有難うございました。どうぞ、来年をご期待いただいてご参加下さることをお待ちしています。よろしくお願いします。

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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