2010/09/30

2つの新聞記事

 

 こんな記事が目に留まった。
 そうなんだ!!と頷きながらも、ところで「草食系」って何?と問う老輩もあるかも知れない。(それは小生!!)
 我が子を「学力の低い」子どもと認知している親はホッとするのだろうか?反対に「学力の高い」子どもとして誇りに思っている親もホッとするのだろうか。

 そこで、警告!
 全国の都道府県が調査対象ではない。16都府県の18000人だけが回答者である。そして将来の夢を『調査』した『結果』として発表した、と早合点をするとどうなる?迷惑を被るのは対象者と同世代の「わが子達」であることを親軍団は認識しなければなるまい。
 記事の成否や信憑性を非難しているのではない。誤解は禁物である。このような記事は、「こんな傾向にある」という客観情報として親が認知することは重要である。
 メディアが悪いわけではないが、「資料の読み取り力」が欠乏しているととんでも無いことになってしまう。単なる「老婆心ながら」と読み取り願いたい。

 もう一つの記事は、
 高校卒業生へのエールである。世の中は「~活動」が流行のようである。就職活動を「就活」と短縮して表現している事がこの記事からも明らかである。「婚活」という日本語もあるらしいが、同輩はご理解いただいているだろうか。
 自らの活動は大いに奨励したい。高校生に就職先が抱負にあるような時代ばかりは続かないようだ。社会の担い手として「前途洋々と」飛び出す若者達に思いっきり働けるような時代であって欲しい。そこにこそ「活」が漲ること請け合いだからである。
 この老輩も、この記事を読みながら期待した。
 それは、中学生を我が子に持つ親が、こんな新聞記事を団欒の「お話しのおつまみ」にしてくれることである。いかがでしょうか?そして、我が子の置かれている厳しい社会を理解し合える時間が確保されたらサイコー(この表現も現代流)である。

0 件のコメント:

コメントを投稿

自己紹介

自分の写真
1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

フォロワー