2010/09/10

一気に秋の気配

埼玉県三郷市在住の白川好光氏から昨日届いたご自身の執筆原稿です。心温まる「厳しい」提言にはいつも頭が下がります。ご一読下さい。

  ~この気温が「本当の今頃」?~
 今日はこれから埼玉県さいたま市に出講です。
 大先輩に推薦を受け、さいたま市立教育研究所に昨年から研修講座を受け持っています。教員(学校経営者)の人材育成のためのプログラムのようです。講師としては連続の担当ですが、受講者は多分違うと思われます。
 急務と言われる「経営者の育成」は、都道府県どこの教委にとっても難題です。促成栽培では人が育たないからです。栄養価の高い食品を大量に食べさせたり、栄養バランスの取れた(流行の)サプリメントを飲用させて、俄に立派な学校経営者が誕生するとなればそれも一つの手法かも知れません。しかし、そんなに甘いモノでもないようです。
 どこの担当部局でも懸命な取り組みが手に取るように伝わってきます。講師としてもその緊迫感がわかればわかるほど責務を感じざるを得ません。しかしながら、何せ、この程度の人間力の持ち主には如何ともし難い超・難題です。
 せめて、今日も果たすべくは「推薦者」である先輩の信頼を裏切らないように後輩教員(受講者)に誠意で語りかけてくることだと言い聞かせている所です。無責任にその場凌ぎの「お喋り」で任を果たそうと等全く考えていません。
 「人が変わる」には基本的な条件があるように思います。それは「感動+感激=衝撃」だと考えているからです。「目から鱗が落ちる」ような衝撃は、人の心と思考に変化を及ぼすのではないかと、凡庸なわが人生を振り返りながら考えることがあります。
 たかが「1回の講座」ではないか。しかし、そのような衝撃が走れば内面的な動揺が希望への行動と繋がると考えれば、されど「一回の講座」との考えに至ります。そのように考えると力量不足な我が身を知らず「お請け」した身の程知らずの自らに嫌気すら涌いてくるのですから無責任極まりありません。
これから東海道線で東京駅、山手線で上野駅。東北線で浦和駅まで移動することになります。道中も今日の講座の構成で悩み抜くことでしょう(笑)。そして、結局は得意芸の「開き直り」モードで「無い袖は振れぬ」、と笑顔で会場に到着するでしょう。この気温が「本当の今頃」?身の引き締まるような涼しさをプラス思考に替えて、行ってまいります!

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自己紹介

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1944年熊本県八代市生まれ。1968年から神奈川県内の高校、中学校の英語教員として勤務。1988年より神奈川県茅ヶ崎市で指導主事、教育研究所長、中学校教頭、指導課長、小学校校長、指導担当参事を務める。1996年8月ちがさき教育実践ゼミナール『響の会』(現・教育実践『響の会』))を開設し、教員の自主研修会として活動を主宰。 2001年に新設開校の茅ヶ崎市立緑が浜小学校・初代校長着任。 2004年3月退職後は「教育実践・響の会」会長として全国で講演活動中。『響の会』は茅ヶ崎市・浜松市・広島市・東京都立川市に開設。2006年9月より2011年8月まで、日本公文教育研究会子育て支援センター顧問として全国で指導助言に務める。著書に 『あせらない あわてない あきらめない』(教育出版)、『人は人によりて人になる』(MOKU出版)、『小学校英語活動教本JUNIOR COLUMBUS』(光村図書出版)がある。その他月刊誌等の執筆原稿や共同執筆書も多数あり。近刊は、2012年10月発行予定(『校長先生が困ったとき開く本』教育開発研究所)。

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